PLAYNOTE 『日本語を読む - 熱帯樹』初日あけて

2010年05月06日

『日本語を読む - 熱帯樹』初日あけて

[公演活動] 2010/05/06 09:01
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場当たり中の俺とトラムと

世田谷パブリックシアター主催公演『日本語を読む vol.3 - Aプログラム:「熱帯樹」』、無事初日終了しました。ご来場下さったすごいたくさんの方々、どうもありがとうございました。

正直、ビッグネームの俳優さんがごろごろ出ているので、俺はロビーで小さくなって爪でも弾いてるのが関の山だろう、と思っていたら、何かすごい「谷くんだから」つって来てくれた方々が多くて恐縮しました。みなさまどうもありがとう。僕は何とか生きています。

まだ終わってないんだが発見した感想とかだけ紹介しておくよ。今はTwitterでなんかすごい数の感想が流れるんだね。見つかったものだけですが。

5/6 朝集計

日本語を読む その3~ドラマ・リーディング形式による上演~『熱帯樹』 | 世田谷パブリックシアター [観てきた!] ★CoRich 舞台芸術!

奇をてらわず、三島戯曲の持つリズム感を大事にしてリーディング公演らしく聴覚に訴える演出だ。その結果、クラシックのコンサートのような華麗で荘厳な作品に仕上がった。
速報!シアタートラム 『 日本語を読む 』 その3 | CoRich手塚の『小劇場応援ブログ!』 - CoRichブログ

トラムで谷賢一演出の日本語を読むを観た。三島戯曲に真っ向から挑んだストレートな演出。リーディングなのに大作の趣き。
Twitter / 手塚宏二_CoRich舞台芸術!

熱帯樹。とても濃密な2時間半。三島の世界を堪能しました。鮮やかに情景や人物が浮かび温度や湿度まで体感した気がしています。言葉の威力を最大限に引き出す谷さんのセンスは流石!
Twitter / shuko itakura

トラムで「日本語を読む」の『熱帯樹』観劇。確かに長いんだけど、谷さんの演出の「潔さ」が勝因だったように思う。空間の美的感覚、ミザンス、休憩の入れ方、もろもろ演出家のらしさが生きていた。あと、宝塚時代からファンだった久世さんに圧倒された。怪演にうっとり。
Twitter / 吉田小夏-Conatsu Yoshida

日本語を読む「ポンコツ車と五人の紳士」稽古最終日おしまい。そのまま谷さん演出の「熱帯樹」を観劇した。しっかりしてた…。持病の不安に襲われたけど、きっとなんとかなるわい。明日19時からシアタートラムで本番ですー。高校生以下は500円!
Twitter / 柴幸男

「日本語を読む」@シアタートラム。今日は三島由紀夫の「熱帯樹」。女って恐っ!女優さんお二方大熱演ですリーディングですが。そういえば女優陣が見事だった去年のリチャード三世も久世さんでしたか。全3プログラム観ても3000円。また来たい。この値段くらいならパルコのも観たのになあ。
Twitter / たまぞう

シアタートラムの「日本語を読む ー熱帯樹」、エッチで濃厚で良かった!演出は谷賢一さん。リーディングで二時間半(休憩あり)という長丁場だけど、千円で三島由紀夫戯曲をたっぷり味わえるいい機会。キャストも豪華です。残すは週末の1ステージ。
Twitter / 高野しのぶ

@トラムより帰宅。明日会社に行きたくない病、一気に悪化。「熱帯樹」、きりっとわかりやすかった。 役者も観る側に負荷を一切かけないだけのうまさがあって。松浦さんの声にやられる。ただ、不徳の至りで、三島先生の作品にもかかわらず、物語のプロットから大映ドラマが浮かんでしまった。
Twitter / りいちろ

「熱帯樹」リーディングってことで、触れないことの方がかえって官能的。あと俳優力。作品内容的には「火の顔」思い出した。
Twitter / 川口聡

シアタートラムで三島由紀夫作、熱帯樹の朗読劇を聞いた帰りなう。三島の変態っぷりを苦い顔をしつつ堪能してきた。三島小説はそのむせかえるような変態っぷりに耐えきれず毎回挫折するが戯曲は面白と思う。不思議。
Twitter / 黒田 MIZ

まだ終わってないので細かいことは書かないけど、いくつか。

  • 上演時間2時間半・休憩込みっつー大作だけど、トラムは席がいいから割と苦にならないと思うよ。
  • 三島戯曲を自力で読むのは、時間的にも労力的にも結構大変なので、「え、三島って戯曲書いてんの?」みたいな人、ぜひ。
  • 距離感に敏感な私には、アレはとてもえっちだと思います。
  • 俳優さんたちが大変素敵です。

僕、2010年3月のぶっ倒れ事件以来、初の演出作品です。現場飛ばしたときに、「あぁこれで俺は大罪人だ、もう演劇業界干されるしかあるまい、つーか死んじゃえ」と思っていたので、また演出がやれている、ということ自体が、お客さんにとっちゃどうでもいいんだが、俺にとっては奇跡です。応援してくれたり支えてくれた方々、どうもありがとう。あなたのおかげで僕はトラムの演出席にいました。

作品内容には触れられないので、それ以外の感想で言うと、アフタートークで爆笑が取れたのが実に気持ちよかった。バカじゃねーの? と思われるかもしれないけど、大事なことだ。2時間半、ああも濃厚な戯曲にお付き合い頂いたお客様への、僕なりの誠意です。アフタートーク恐怖症も収まったようなので、今後もアフタートーク芸人・谷賢一、頑張ります。呼んで。

* * *

終演後、全員で軽く乾杯した後、散開。その後、場所を移してY作さんや出演者さんやスタッフさんやS田さんらと一杯頂く。Y作さんは毛虫のような僕にご飯をおごってくれる大変いい大人だ。ニコニコしてるがハートにはロックのビートが流れているそうだから、彼が刃物を持っているときには近くに立たないようにしよう。疲れ切っていたし帰ったら仕事があるので、お酒は2杯までに抑えたが、大変うまい酒であった。Y見さんが面白過ぎた。ぶっちゃけ過ぎです、先輩。

そしてトラムの帰り道、蛍光灯に照らされて明るく光る真っ白いリスと出会う。彼ははにかみながらナッツをかじったりコーヒーを飲んだりして夜を過ごしていた。彼は夜を眠らない。大丈夫かしら、と少し心配になるけれど、彼には彼のペースがあるのだし、彼も彼できちんとした一匹のリスなのだ。リスを相手に、自分の尺度で物事を語ってはいけない。

頭を撫でたら膝をかじられた。尻尾に触れたらびっくりして飛び上がった。手のひらに乗っけたらけらけら笑って転がった。そういう遊びをしたことや、飛ぶ雲や落ちる空について話したことが、強がってはいても少しひりひりしている僕の心を和らげてくれる。

僕がバスに乗ると、リスはふらふら歩いて茂みの奥へ消えていく。一番大事なことさえわかっていれば、リスだろうが人間だろうが、夜だって明るく生きていける。むしろ夜の方が明るいことだってあるくらいだ。そういう明るさに気がついた人にとっては、夜というのは静かで優しい、いい時間帯である。

それにしても、リスはもうそんなに都会にはいないから、彼に出会えたことは幸福なことだ。できればうちで飼いたいが、ハムスターがもう1匹いるしな。。。