PLAYNOTE 『犬ども』終演

2010年02月06日

『犬ども』終演

[公演活動] 2010/02/06 16:06

今さらだけど谷賢一単独企画公演『幸せの歌をうたう犬ども』、無事終演致しました。どうもありがとうございました。

以下雑感。

ご覧になった方にはわかるだろうけれども、とにかくユルい芝居でした。意外と宇宙人ガールの独白や幸せインプラントの設定には練ったものがあって、これはネタにして小説でも1本書けるなとか考えてはいるものの、客席から受ける印象は巨大な悪ふざけという感じだったと思います。

ナイーブな中学生のようなことを書くけれど、僕はこの公演をやらないと前には進めないというような感覚があって、そいつをきっちりやれたという点こそまさに収穫であった。へらへらしているけれど劇団活動休止というのは結構なダメージで、再開の予定はあるものの、自分と劇団、自分と劇団員というものを切り離した上で、しかも外注ではなく自分の足で立って公演を打つ、ということは、この先半年びっちり詰まっているスケジュールを前向きにこなす上でどうしても必要な作業だった。おかげで今、自分は自力で両の足で地面を踏み締めている実感がある。

昨年『プルーフ/証明』でまぁ1つ演劇としての完成を作れたし、『心が目を覚ます瞬間』で次へのステップとして実験だらけの舞台もやれた、『ブランヴィリエ侯爵夫人』や『エリクシールの味わい』は自分らしさ全開の完成された本だったと思う。やりたいことややれることを昨年は一応やり切った、そういう地点に立った自分が今やれる/やらなきゃならないのは、こういう荒削りで、だがよくわからないエネルギーに満ちたものであったのだと感じる。おかげで今、全速力で執筆している某台本は、濃密で緻密な作風に戻っています。どっちも自分だから、どっちもたまにやらんとあかん。息苦しくなっちゃう。

「当てられ書き」という、俳優に役を指定してもらうという筋トレは、本来的には「プロデューサーとか出資者とかエラい人に無茶振りされても耐えられる筋力をつける筋トレ」というイメージだったんだけど、結果的にはそういうタイミングではほとんど役に立たない筋肉ばかりがついた気がする(笑)。結局のところ、どんな脚本でも、書くのはしんどいのだ。真摯に向き合っている限り。

ラストでボブ・ディランの『If Dogs Run Free』という曲を劇中歌として歌ったが、その中のフレーズ、
「Just do your thing, you'll be king」
が、今の自分、これからの自分のテーマです。やるべきことをやれば、君は王様になれる。王様になるぞー!

俺単独企画公演と言いながら、出演者はもちろん、制作きーちゃん、舞監酒井さん、舞監補と言うよりヤッホーイ星人であった塚越さん、照明D介さん、音響佐々木くん、映像りーちゃんなど、様々な人に担がれての公演でした。塩らしくこの場を借りてどうもありがとうをシャウトするぜ。夜の方南町で!

しかしまぁ、平日のみ、わずか5ステのタイニイアリスで、500人近いお客様に観て頂けたことは万感胸に迫るものがある。これから先も演劇をやっていくのだから、自分のやりたいことをきちんとやること、そしてそれを受け入れてくれる人がいるということ、この両輪が無理なく回るようにしなくちゃいけないな。でも、本当にやりたいことを、ベストの環境でやれたとしたら、必然的に凄まじい芝居が立ち上がってくるはずだ。日和るな、日和るな、日和るな俺。やりたいことだけは死ぬほどあるぞ。

感想など。いつもいつもありがとうございます。
「幸せの歌をうたう犬ども」谷賢一単独公演『当てられ書き』 - a piece of cake !
幸せの歌をうたう犬ども【ご来場ありがとうございました!】 | DULL-COLORED POP [演劇公演紹介] ★CoRich 舞台芸術!
因幡屋ぶろぐ: 谷賢一単独企画公演『幸せの歌をうたう犬ども』
速報→「幸せの歌をうたう犬ども」DULL-COLOERD POP: 休むに似たり。
Gは旅をする。: 谷賢一 作・演出『幸せの歌をうたう犬ども』
谷賢一単独企画公演『幸せの歌をうたう犬ども』 - 浮上中。
びょうびょうほえる : 『幸せの歌をうたう犬ども』/谷賢一単独企画公演
「幸せの歌をうたう犬ども」谷賢一さん一人でもPOP - 「いちご大統領の演劇・畑」 - Yahoo!ブログ
『幸せの歌をうたう犬ども』観劇っ☆|若宮 亮オフィシャルブログ ☆りょうのレインボーライフ☆

えー、次回の演出作は、4月に@シアターブラッツでミュージカル。こいつと平行して脚本を3本ほど書いています。1つはザ・谷賢一という濃密緻密なフィクションで、自分の作家生活と私生活を一括り総括するものになりそう。10月上演予定。もう1つは5月末に豪華キャストで上演されるジェットラグプロデュースの新作。玉置玲央くんをボコボコにする話です。もう1本は上演時期は未定ながらみんなご存知の某劇団で上演される和製音楽劇。どれも書くのが楽しみだが、書いていてしんどい。しんどいものが書けるようになったということが、前進なのです。