PLAYNOTE ミシェル・ゴンドリー監督『エターナル・サンシャイン』

2009年12月18日

ミシェル・ゴンドリー監督『エターナル・サンシャイン』

[映画・美術など] 2009/12/18 21:56

信頼する友人からの激賞があり、これも現在取っ組み合ってるプロットの参考になればと観てみた。

記憶と愛に関するお話なんだけど、仕掛けを話しちゃうと急につまらなくなっちゃうから、何も書かずにおいておく。最初、すっとぼけた甘ったるい恋愛映画のような始まり方をするが、そこからある種のサスペンスへの階段が始まっているから、慎重に一歩ずつ足下を確かめるようにして観るといい。

どういう気分の時に見たらいい映画と言っていいのかはわからないが、一度でもシリアスに誰かを愛したことがある人なら、つまり、相手を憎むくらいに愛したことがある人なら、感情移入してみることができると思う。

あんまりにも愚かしい二人、子供じみた二人、それはとりもなおさず、愛がもたらす厄介な魔法のせいである。あいつは男も女もすっかり駄目にしてしまう。そうして人間をすっかり軽率で危なっかしい譫妄状態に引っ張り込んで、普段ならどうやっても踏み間違えないような場所で足を踏み外させたりする。精神病の一種だ、なんて言った人もいるくらいだが、あながち間違いじゃあないね。薬物療法が効かない分、もっとタチが悪いのかもしれない。

脚本がよくできた映画だと聞いたが、本当にそうだと思う。恋愛映画のはずなんだけど、むしろサスペンスや推理劇を観ているような刺激がある瞬間がたくさんあった。もっとも、一番多く感じたのは、ある種のノスタルジーや、後悔や、同情と言った、心の奥底に繋がるようなもので、そういう切なさ、ほとんど痛みに近いような切なさを味合わせてくれる映画であった。

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投稿者: (2009年12月19日 09:15)


投稿者: (2009年12月23日 07:14)