PLAYNOTE ミッシェル・オスロ『キリクと魔女』

2009年12月06日

ミッシェル・オスロ『キリクと魔女』

[映画・美術など] 2009/12/06 00:38

ベンジーが薦めていたから観た。何だかアフリカっぽい雰囲気を漂わせたアニメーション映画だ。製作はフランスのようだけれど。

ちょっと観たことない色遣い、シェイプ、音楽の使い方で、ディズニーとも宮崎駿とも全然違う、だけど強固で透き通った世界観のある映画。特に音楽がよかったな。キリクがカッコいいことをすると、村人みんなで歌って踊るんだけど、それがとても可愛い。

村に悪い魔女がちょっかいをかけるようになって、村中の男はみんないなくなってしまう。魔女に食べられてしまったんだ。キリクはどういうわけかまだ親指くらいのサイズしかないのにお母さんのお腹から生まれ出てしまった男の子で、小さいけれど強くて賢くて勇気のある男の子だ。

キリクは知恵を働かせ勇気に支えられ、魔女のいたずらをやっつけたり、監視の目を縫って遠くの山にすむ賢者の意見を尋ねに行ったりする。それがいちいち可愛いし、いちいち楽しい。心が洗われるような映画である。だけどなんだかとても大事なことを僕たちに思い出させてくれる。それは別に偏見がよくないとかみんな仲良くとかそういうありきたりなことじゃなくて、ちゃんと物事を自分の目で見ること、みたいなことだと思うんだ。曇りのない自分だけの目で物事を見ること。簡単なようでいて、誰もできちゃいない。

もっかい観たい。いい映画。