PLAYNOTE CoRich! 舞台芸術チーフマネージャー・手塚宏二さんとトーク

2009年11月10日

CoRich! 舞台芸術チーフマネージャー・手塚宏二さんとトーク

[演劇メモ] 2009/11/10 16:54
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おいしそうな写真

今日はCoRich! 舞台芸術のオフィスにお邪魔して、社長に挨拶した後、チーフマネージャーにして専属コラムニスト(要はえらい人)の手塚さんとランチしてきた。

今や演劇ポータルサイトとして無二の存在感を放ち功罪相半ばすると言われるCoRich! 舞台芸術。よーしガンガン文句ぶちまけてギタギタにしてやる、と思って出向いたが、その結果は。

その結果は、何と言うか、手塚さんの器みたいなもんに飲まれてしまった、という感じ。馴れ合いに行ったわけではないので、CoRich! 舞台芸術について、

「ここをこうした方が」
「ここが問題」

そういう話はきちんとしてきたが、それ以上に「演劇を応援したい」という言葉を、微笑をたたえて、きちんと目を見て話すジェントルマン手塚に、僕は大人気なく意味もなく喧嘩を売る気には到底なれず、と言うかむしろ「じゃあ一緒に頑張ろう」みたいな気持ちになって帰ってきた。

決しておごってもらった昼飯がうまかったからではない。演劇を語る、手塚さんの誠意が、染みたんだ。ちくしょう。彼は演劇を愛している。

手塚さんは元々早稲田で「てあとろ50'」を立ち上げ、脚本や演出を手がけていたそうな。かつて作り手であったからこそ、問題点や、我々現場の若造どもが欲求していることがきちんと見えるのだろう。手塚さんの書いているCoRich手塚の『小劇場応援ブログ!』には、サイドバーのとこに、

CoRich手塚は全ての小劇場関係者をリスペクトしています。

と書いてある。美しい言葉だ。作り手が観客をリスペクトして作品を作るように、受け手も作り手をリスペクトして作品に触れる。そうでなければ文化は成熟しない。

リスペクト。その言葉通り、俺みたいな演劇チンピラ野郎と話していても、きちんと同じ目線で演劇ついて考えてくれるし、いやぶっちゃけ「へっ、若造が何を」と思う瞬間もないわけないと思うんだが、「少しでも力になりたい」と親身・親切・懇切・丁寧。

別に、俺をひいきにしているってわけではない。控えめに言って俺のことを買ってくれてはいるんだろうけど、俺がどうこう、DCPOPがどうこうと言うより、ガチで彼は「演劇を応援したい」と思っている。俺も俺でヘソを曲げたように生きているが、多田さんに倣って言えば「演劇LOVE」な人間であるから、手塚さんの熱意はこっちからもリスペクト返しであった。

手塚さんが書いてくれた記事一覧。

今後、演劇の宣伝において、インターネットが果たす役針は増すことはあっても減ることはないだろう。「演劇ポータルサイト」と名乗るのであれば、CoRich! 舞台芸術に課せられた課題は実に多い。それって、演劇観たいと思ったら、ぴあでもシアターガイドでもなくCoRich! を見ろ、っていう世界になる、ってわけだからね。今のCoRich! 舞台芸術は演劇SNS(ソーシャルネットワーキングシステム)としての性格が強く、今はやりの言葉で言えば「集合知」というものによって支えられているサイトだが、そのメリット、デメリットというものが強く出ているのが現在のCoRich! の姿だろう。

色々と手塚さんとは議論を交わしたし、色々と手塚さんが企んでいること、それは全て面白そうで有益なことばかりだったが、そういうシステムの改善や企画の立案に加えて、CoRich! が集合知に拠ったシステムである以上、もっともっとユーザーを増やしくことがやはり重要になってくるのだろう。集合知の母数が増えていけば、今のCoRich! が抱えるある種の偏りというものが消えていく。うちの劇団は過去6作品がすべて注目公演ランキングで1位になってるんだが、それもある種おかしな話だ。動員数や影響力で言えばDULL-COLORED POPなんてチャウチャウ犬くらいのもんだ。アビシニアジャッカルとかシベリアトラはCoRich! に群れていないので、チャウチャウ犬が勝ってしまう。

何が言いたいのかというと、俺も頑張ってコヨーテになるから、CoRich! 舞台芸術も頑張って大きな牧場になって欲しいということと、みんなCoRich牧場でもっと遊ぼうぜということ。手塚さんの言うように、リスペクトを持って。楽しいランチであった。

誤解しないでよねっ、わたし本当は演劇なんか、だ、だ、だ、大っ嫌いなんだからね!