PLAYNOTE 腐ってる

2009年10月12日

腐ってる

[雑記・メモ] 2009/10/12 00:12

腐った薔薇の咲き乱れる農場で、打ち上げられたイルカの死骸が豚に食い荒らされて腐っていく。薔薇園の管理人はそれをヤケクソ気味の酩酊状態で笑い流す。豚はイルカの小指(に当たる部分)を念入りに舐め回す。美味しそうに、愛おしそうに、世にも醜悪な微笑を湛えて。

腐った薔薇の咲き乱れる農場で、狼とヒグマは談笑を続ける。狼は言う、ポットに紅茶を入れたら、その時点で紅茶はもう紅茶ではないし、ポットもすでに変質している。ヒグマは言う、世紀末じゃねえんだから。腐った水の匂いのする服を着て、野生の狼は笑い続ける。中指をおっ立てながら。

腐った薔薇の咲き乱れる農場で、行き場を失くした魂は吠え立てる。真実への欲望を、希求を。豚は食わなければ死んでしまうし、狼は笑わなければ死んでしまう。だが薔薇園の管理人は思い出す、それもこれもどれも、腐ってしまった薔薇、それが悪いと言えるんじゃないか?

腐った薔薇の咲き乱れる農場で、人々は団子をコネ続ける。コネコネコネコネ。水色の瞳をした警備員の男が、ありったけの力でそれを止めようとするが、団子はもはや大きくなりすぎてしまって、もう解体できない。転がり始めた団子はゴミやクズや人骨を飲み込んでどんどん大きくなっていく。

偉そうなことを言うな、流されている人間が、戦っていない人間が、追い出されてしまった人間が、逃げ出してしまった人間が。腐った薔薇の咲き乱れる農場で、もうそこには誰もいない。垂れ目の人間、眼鏡の人間、釣り目の人間、みんな死ぬ。殺す。殺される。酒と豚の匂いと、腐った水の匂いだけが残る。夜風に吹かれてそれもどこかへ飛んでいく。

俺はもうどこにもいけない。頂点を穫っても、手足の自由がない。

本日の『プルーフ/証明』は出色の出来映えであった。だからこそ、僕はこういう暗鬱な情景を脳内に思うのである。ニーハイとレギンスにしか興味のない人間は死んでしまえ。流行しかわからぬ人間も死んでしまえ。俺は永遠を追い求めたい。

酔って候。明日は『心が目を覚ます瞬間』、楽日。大楽ではブチカマシテやるから観てやがれ、眼鏡猿と豚どもめ。

まぁ、明日は晴れだろうということもわかっている。青春、朱夏、白秋、玄冬。俺は今ちょうど青春を終えて朱夏にさしかかる頃合いであるから無敵である。

隠されているものは、絶対に見えない。