PLAYNOTE 南行き

2009年10月11日

南行き

[雑記・メモ] 2009/10/11 02:48

南向きの風が吹いて、西の広場の高台にある大きな林檎の木が揺れました。彼の腕が大きく揺れました。風に吹かれていることは気持ちのいいことだな。気持ちがふわふわして、ふわりふわりして広がって、この大きな空に溶け込んで消えちゃいそう。そんな消え方、そんな広がり方がしたい。林檎の木はそう考えているのです。

一方、同じ南向きの風に吹かれて、東の湖の桟橋に住んでいる黒いガチョウの親子は笑いました。ぐぁ、ぐぁ、ぐぁ。今に今にあったかくなる。そうしたら蠅を捕るのも小魚をクチバシですくい上げるのも、ずっとずっと楽になるな。そうしたら山を越えて、あっち側、もっと広い湖に行けるかもな。そうしたら俺も、一人前のガチョウの家長ってこった。

さて、林檎の木と黒いガチョウ、その熱い熱い南風に焼き殺されなかったのはどちらでしょう? 熱い熱い南風が何もかも焼き尽くす。どっち? 正解なんかない。くだらない。本当にせせこましい話だ。僕はこの風景から早く遠くへ行きたい。正しくハシゴをかけ直す。てっぺんに登ったら振り向いて、一人一人インタビューして問い正す。夜明け方、また何度でもダンスを踊る。

『心が目を覚ます瞬間』、あとは10/12に2ステを残すばかり。俳優・谷賢一の怪演も好評、俳優・堀奈津美の溢れ出す演技も好調、サラの残した冷たくて痛いテキストも順調、最後だからってんでやりたい放題やってる演出も最高。あぁ、最高だぜ。もうこうやってどっか何か違うことをして、演劇をぶっ壊しながら愛したい。ぬるぬるしてんじゃねーよ、凡俗め。今すぐこのNOTEを破り捨てろ。お前だ、お前、俺、俺、俺。

明日はプルーフ。一山超えた。まだ残席あり。お問い合わせは ken@playnote.net まで。