PLAYNOTE 野田秀樹がプロペラ版シェイクスピアに高校生を無料招待

2009年06月14日

野田秀樹がプロペラ版シェイクスピアに高校生を無料招待

[演劇レビュー] 2009/06/14 16:14

イギリスの劇団・プロペラが、来月2日より東京芸術劇場にて『夏の夜の夢』『ヴェニスの商人』を上演するよ、っていうのはPLAYNOTEでも二度ほど紹介したけれど、今度は高校生を無料招待するなんていう粋な企みをやってくれやがった。

DULL-COLORED POPでは、金もないのに、受付めんどくさくなるのに、必ず学割をやっている。自分が高校生のときのことを思い出すからだ。

北柏という僻地から下北沢まで芝居を観に行くとするだろう。スズナリでチケットが3200円、往復の電車賃で1800円とするだろう。高校生の財布なんかペラペラなんだから、月に二本も観れればマシ。でも観たい。ちょっと暗い気持ちになる。

そういうときに学割やってる劇団があると、せいぜい300円とか500円の差なんだけど、こっちに視線を向けてくれている感じがして、ちょっと明るい気持ちになった。ラーメン一杯食ったら飛んじゃう額でも、そういう気配りがあるだけで、高校生のときの自分は励まされた。

本当に面白い演劇なら、若い奴に見せなければダメだ。そして若い奴を打ち砕かなければダメだ。「何これ、意味わからない」でもいいし、「何でこんなにつまらないんだ?」でもいいし、野田秀樹が上に紹介した手書きメッセージで語っているような人生を左右する体験だったら素敵だけれど、若い頃は得てして誰も傲慢なので、見下すくらいでも構わない。

過疎化の進んだ村に老人を呼び込んでも意味がない。過疎化の進んだ村には、若者を呼ばなければならない。演劇という過疎化の進むジャンルでもそう。

ちょっと話がそれるけど、ぜひこのブログを読んでいる作り手側の人々も、ちょっと面倒だしぶっちゃけマイナスだけど、学割の導入を検討してみて欲しいです。「あなたの舞台を観て、演劇に興味を持ちました」という若者を見つけることは、演劇の過疎化を止める小さな一歩だ。

そういう意味で、ずっと学割の重要性を信じている僕だから、この高校生無料招待にはちょっとぐっと来てしまった。さすが野田さん、と思うけど、予算をおろした東京都もナイスだし、こういう面倒な手続きをやる事務方の人々にも頭が下がる。なんかあったかみを感じる、素晴らしい企画だと思った。

コメント

投稿者:ユキ (2009年06月14日 20:52)

すごいお久しぶりです。

実はプロペラ、会社で担当してるんだよね…(東京芸術劇場担当)
こういうので注目浴びて、少しでもチケット売れてほしいなぁ
と担当者としては思います。
野田秀樹効果でなんとか!!

そういえば、クラシックでは学割って比較的多いんだけど
演劇で学割してるところって少ないね。
せいぜい子供向けミュージカルで子供料金があるくらい、かな?
公演主催してる方もカツカツだから、割引なんてしてたら公演打てない!ってのもあるんだろうけど…
チケットが売れない時代ですからねぇ。

最近ダルカラ行っておりませんが
次回は行くから!新宿だし!!

投稿者:Kenichi Tani (2009年06月14日 21:13)

やっほーユキちゃん!
俺もチケット欲しさに宣伝はじめたようなもんだけど(プロペラブロガー)、報じるに足る企画性や企画意図が見えて、かなり楽しみにしてる公演になりました。まんまと乗せられてるってだけなんだけどな。

カツカツさだったら負けちゃいないが、学割だけは絶対やめない。高校生のときの俺が睨んでいるし、大人の責任だと思うんだ。

次回ダルカラはようやくお尻の痛くない劇場っぽいです!!ぜひぜひ!!