PLAYNOTE 近況

2009年06月05日

近況

[雑記・メモ] 2009/06/05 12:32
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FFFFOUND!より

ここ最近の近況など。

昨夜は観劇後、柿喰う客所属・カスガイ主宰の玉置玲央くんと久々に会った。二人の今後の話とか、今の演劇界の話とか、よもやま話を二時間ほど。玲央くんは身近にいる怒れる演劇人の一人で、そのスタンスがとても好きだ。こうじゃいけない、こうでなきゃいけない、これから演劇はこうなっていくべきだ、自分はこうしていきたい、そういう筋肉のある意志があって、好きなんだ。カメレオンみたいに擬態する人間が多い中、彼のスタンスは荒々しくて好きである。

昨日は二件も折り込みに行って、へとへとであった。主宰自ら折り込みに行くというのは何だか気恥ずかしくもあるのだが、全部劇団員任せにしておく道理は通らないし、たまに行くといろいろと発見や収穫がある。単純作業が大嫌いなので、最初の100枚くらいでうんざりしちゃうんだけど、400枚を越えた頃くらいから瞑想みたいになっていって、新しいアイディアがいろいろわいてきて、割と良い。

昨日やりたいなーって思いついた企画が二つ。一つは、名前とかまるで決めてないんだけど、演劇人のお茶会みたいなのをやりたいな。毎月27日! とか決めて、集まって、前半2時間、最近演劇の話題で気になることや、身の上話をする。後半2時間で、軽くエチュードとかやって、実にゆるい感じで集うサロン的なもの。これとは別に、かなりハードな勉強会を今ある人と打ち合わせている最中だし、演劇雑誌を読む会なんてのもあるようだが、もっとゆる~く繋がれる場所をやってみたい、という気がしている。

もう一つは、演劇屋敷構想。どっかの一軒家とかモデルハウスとか一ヶ月くらいどんと借りて、そこで演劇を上演できないかしら。仮にひと月で100万かかったとしても、どんな劇場の劇場費より安いわけで、青☆組とかelePHANTMoonとかお座敷の芝居が得意そうなところはそのまま有効活用できるだろうし、ベッドルームがあればピンターとかサラ・ケインとか上演できる気がする。庭でプルーフとかね。マジで検討してみたい。

そういう演劇妄想とは別に、次回公演の構想も一つ一つ構築している。美貌の毒殺魔、マリー・ド・ブランヴィリエ。ある社会学者の調査によると、毒殺犯の70%以上は女性だという。さらに、毒殺犯の大半が、よせばいいのに自分の犯行をつまびらかにする手記を書き残しているという。さらに、これは統計データとかではなく自分のケース・スタディでしかないが、凶悪な犯罪を犯す人間には極度に性欲の強い人間が多い。どれもただのデータだが、その中にはたぶん人間の心理の真理みたいなものが隠されているように思う。

話を演劇一般に戻す。昨日玲央くんとの間でも話題に上った事だが、果たして00年代の演劇とは一体どういう総括が可能だろうか。玲央くんは露悪的なリアリズムが流行った「悪意の十年」に続く「茶化しの十年」、さらに情報の演劇ということを言っていた。俺は関係性の演劇ということに集約できると思うが、玲央くんが言ってたことも角度が違うだけで同じことのようだ。いずれにせよ、素材も手法も主題も、非常に身近で等身大なもの、あるいは等身大を通り越して、局所的なものが流行しているようだ。流行している、というか、そういうのをやる人の中に面白い才能が多いように感じる。

あー、しかしもう、終わるものだね、00年代も。2000年には俺は高校生と大学生の間だったろうか。第三舞台が活動休止し、長塚圭史がぐんぐんのし上がり、ケラリーノ・サンドロヴィッチや松尾スズキはもはや大御所と呼んで差し支えない状況になりつつあった頃だ。青年団は90年代に大きく注目されたが00年代にもトップランナーであり続けたという意味で、やはりすごい。

この辺、いろいろ、総括しようと思えば面白い論考が出てくるのだろうけど、とりあえず今はまだその時期じゃない。目の前の仕事をきちんとやろう。

今日はチェリーブロッサムハイスクールを観に行きます。小栗氏の脚本に惚れこんでいる俺です。今回も楽しみ。明日は青☆組の吉田小夏嬢が726という劇団に書き下ろした『こころ』を観て来る。今週はアイサツ、時間堂、津田記念日などを既に観たが、なかなか豊作な週でだなぁ。その分、時間とお金がゴリゴリ減っていき、恐ろしくもある…。脚本を早く仕上げなくちゃ。