PLAYNOTE さよならUbuntu、また会う日まで

2009年01月06日

さよならUbuntu、また会う日まで

[ネット・PC] 2009/01/06 13:53

溺愛に溺愛を重ね愛に溺れていた、君でなきゃ僕はもう電源を入れたくない、とすら思っていたUbuntuを捨て、Windowsに戻る決心をしました。悲しい別れだ…。48日間、一ヶ月半の短い恋。

一番の理由は、Inkscapeの物足りなさ。本まで買って勉強したんだが…。

まず第一に、縦書きがまともに使えない、これが痛い。一応テキストボックスで縦書き入力はできる、できるんだけれど、句読点やかぎかっこ記号が横書きのまま。これじゃあ日本語DTP用途には難が多すぎる。別のソフトを組み合わせれば可能らしいが、だったらVirtualBoxからIllstrator立ち上げた方が早い。

Inkscapeを使ってのIllstratorからのインポートはかなり忠実に再現されるのだが、InkscapeからIllstratorへのエクスポートでは再現度が使い物にならない。これも大きな理由だ。

他には、たとえばiPodまわりの対応が少し弱いのが痛い。現状のAmarokではlibgpodの不具合か何かで第四世代iPodを使うとアートワークが転送されない。再生自体は全然可能だし転送速度も問題ないのだが、やっぱりアートワークは浮き世の華じゃからのう。動画の変換も、いくつかソフトはあったんだがどれも当方の環境ではうまく行かず。原因究明するよりはVirtualBoxから携帯動画変換くんを立ち上げた方が早い。

また、DVDのコピーでつまづいた。これも環境によってはすっとあっさりできるようだが、原因究明するよりはVirtualBoxから(以下略)

またまた、劇団からのDMや年賀メールなどで使っている一括メール送信ソフトに相当するものがUbuntuにはない。CGIなどWebベースのアプリケーションを導入すりゃあいいんだが、それをやるよりはVirtualBoxから(以下略)

もひとつおまけに、こちらはほとんど使わないがエミュレーターもSFC用のものが動かなかった上、PS用のものがディスクイメージからの起動ができず。ROMディスクから読み出しながらプレイするなんて不安定極まりない。これも対処法はあるのだろうが、原因究明するよりはVirtualBoxから(以下略)

どれもVirtualBoxからイケるんだけど、だったらWindowsをそのまま使った方が早くね? ということに。特にInkscapeの縦書き不可能が痛かった。

とは言えUbuntuにはまだ惚れ込んでいる。一ヶ月半使ってみての感想では、

  • やはり無料とは信じられないクオリティ。
  • ソフトウェアやハードウェアのインストールも、Windowsより断然楽。
  • ファイルシステムがすっきりしてるから、バックアップもトラブルシューティングも確実。
  • Gnomeはかなり使いやすい。
  • OS自体が軽い割に、Vista以上の3Dエフェクトやワークスペースの切り替えなど、デスクトップ環境として秀逸。
  • システムエラーなどがほとんどおきないし、システムのアップデートもWindowsUpdateなどとは雲泥の差で早い。
  • そして何よりフォントレンダリングが美しすぎるので、長時間使っても目に優しいし、デスクトップを眺めていてうっとりできる。

が。やっぱり、自分にとってPCは仕事用のものなので、効率優先で考えるしかない。マルチメディア関係のソフトがまだまだ弱いようだなぁ。Inkscapeは片手落ちだったし、音楽編集用のAudacityはなぜか音が鳴らなかった。この先動画編集やDVD作成などもやらざるを得ないシチュエーションが待っているんだが、それを考えると今のうちにWindowsに戻っておいた方がよさそうという判断。別れは早い方がいい。恋もOS選びも同じである。

自分はこうして一旦Ubuntuにさよならを告げることになったが、この先、不況の煽り&さらにハイスペックを要求してくるMSの新OSのために、Ubuntu需要はまだまだ伸びるだろう。オフィスソフト関係ならUbuntuは全く問題ないし、ブラウザだってFireFoxがある。上で挙げたようなソフトウェアの弱点も、ユーザー数が増えるにあたり、どんどん対応がなされていくだろう。が、残念ながら自分は本格的なプログラミングはできないので、オープンソースコミュニティといえども積極的な貢献はできそうにない。そこが実に申し訳ない。

しかし、「Windows並」「Windowsと同等」あるいは「Windows互換」では爆発力にはならないだろう。Ubuntuでなければ、という要素がない限り、伸び率はそう急に上がらないはず。自作ユーザーにとっては魅力的なOSであることは間違いないが、一般ユーザーを取り込むには、価格というアドバンテージだけでは勝負にならない。むしろ世の中、金を払って手間を減らすことを選ぶ方がオトナな判断なのだから、無料というだけでは戦えない。僕はつきあってみてUbuntuを愛してしまったが、それは上に挙げたような理由の他に、こういう新しい出会い、新しいおもちゃ、新しくていじくり甲斐のあるシステムというもの自体が好きなPCオタクであるからで、それは世間的な感覚からはずれていると言わざるを得ない。

Ubuntuのユーザーがじわじわ増加→プログラマーや会社がよりいっそう身を乗り出してきてソフトウェアが進歩→Ubuntuでしか使えないソフトや遊べないゲームなども出るように→Ubuntuうらやましいみたいな空気&Windowsとのダブルスタンダードくらいの地位に上り詰める→普及完成、みたいな道程が待っているんじゃないかしら。頑張って欲しいUbuntuたん。特に官公庁なんかでOpenOfficeを導入する流れができつつあるから、その勢いでOSも…、と繋がれば。SEな人々やシステム管理者は随分苦労もするだろうけど。

さよなら、Ubuntu。また会う日まで。

コメント

投稿者:うぶん通 (2009年03月31日 05:54)

普通のOLやサラリーマンが家で使うPCならubuntuで
十分ですが、CADやDTP、Webデザインなど仕事としては
まったく使えないですね。
有料でもいいから、Corelみたいなドローソフトが
ubuntuでも使えるとありがたい。