PLAYNOTE 2008年総括

2008年12月31日

2008年総括

[公演活動] 2008/12/31 14:51
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2008年を総括する。

何があったのか

1月
柏市民劇場CoTiK稽古と漱石精読で一月去りゆく。
ジェットラグ『投げられやす〜い石』が凄まじかった。

2月
CoTiK『ロミジュリ』本番。アリスのスタッフになる。DCPOPワークショップオーディション。
鳥居みゆきを知る。久保さんやのりちゃんやタクシーさんやいろんな人と出会った。

3月
外部提供戯曲の手直し、CoTiKの精算や成果報告、4〜6月の準備など。サイモン・マクバーニー『春琴』を見た。

4月
ひたすらミュージカル稽古。4x1h用『ソヴァージュ』執筆。
出会った人が多すぎるが、とりわけ印象深いのが伊藤くんと斉藤さん、影ちゃん、瀬戸さん、まゆげ、あぁ駄目だ、結局全員分書いちゃいそうだからここまで。

5月
DCPOP6『マリー』執筆と稽古に明け暮れる日々。4x1h『ソヴァージュ』上演されて二位になる。

6月
『マリー』上演。実に自分らしい本。主題も構成も。忘れちゃいけない公演中止事件。
小学校で演劇の先生をしたり、CoTIK二年目の助成金申請をしたり。『JANIS』着筆。

7月
『JANIS』準備のために片っ端から伝記を読み漁りCDを借り映像を探し。
他にハロルド・ピンターの勉強会を主催したりもしたが、先日お亡くなりになったそうで。
小栗さんに出会う。脚本家友達だ。『その夏、13月』。

8月
『JANIS』オーディションをやったり、ワークショップをしに行ったり。アキラ、PIKO、亜希ちゃんらとんでもないメンバーと出会う。
CoTiKの事務手続きやらオーディション告知やらも。

9月
『JANIS』稽古。バンド練習があったり楽器の調達があったりとえらい大変な現場であった。CoTiKオーディションを実施したりもした。
地味にPLAYNOTEが1000記事達成。

10月
『JANIS』本番。ギリギリエリンギに脚本提供&上演。

11月
7月くらいからやってはいたが、源氏にひたる日々。
『市電うどん(ハマのメリー)』を見て、アングラにあんぐりする(おもしろいダジャレ)
Windosを捨ててフリーのLinuxディストリビューション・Ubuntuへ。Winとは12年に渡る長いつきあいであったが。

12月
信じられないことにまだ源氏を書いている。当然、稽古もやっている。松ちゃん・洋ちゃんらの助力があってこそ。
何とか『源氏』脱稿したのが12月末。そして今。

今年の総括と、来年への抱負

今年はとにかく自分のフィールド以外での戦いに終始した一年であった。柏の市民劇、商業演劇への脚本提供、リーディング公演への提供、短編集への提供、外部演出、しかもミュージカル、さらに若草物語、小学生や大学一年生向けのワークショップをやったり、さらには『源氏物語』という題材自体が俺にとってアウェイであった。題材的、あるいは公演や企画の性質的にアウェイなものも、もうやらないようにしたい。もう少し集中して、自分の創作に向き合わないと、ケツが青いままで終わってしまいそう。

もちろんバランスはとって、おいしい話、金になる話、売名になる話には、手を出すことはあるだろう。演劇やってる以上、それは避けられないのかもしれない。そういう諸々を含めて、僕はかなり演劇が嫌になってきているのは間違いない。つまらない芝居がウケたり、つまらない演出がウケたり、つまらない劇評が跋扈したりしているのを見るたびに、げんなりする。演劇の世界に純粋で透き通ったものを見つけるのは難しい。

そんな反面、自分のフィールドで戦えた二作、『マリー』と『JANIS』は本当にいいものが作れてよかった。いずれも脚本の出来がいいのがいいし、もう記憶の彼方だが、ライブペインティングやったりロックバンド生演奏やったり、バカみたいな企画をごり押しで通すのが実に楽しい。あ、これも忘れてた、レイトショーとか喫煙席設置とかにもトライしたね。昨年末の『セシウムベリー・ジャム』でDULL-COLORED POPはつぶしちゃおうか、みたいな気にもなったりしたんだけど、続けていてよかった。本当に、こういう、自分で何でもできる場所、ホームであり一番自分が輝ける場所は、なくしちゃいけないな。

来年は、2月に市民劇『源氏物語』があって、3月に15 minutes madeへの短編参加がある。まぁこれが最初の敵になるだろうな。その後は、過去の短編戯曲の再演、そして夏に横浜あたりで柿喰う客の中屋敷くんとガチンコ演出勝負をして、秋には『プルーフ/証明』がある。その後もあるけどまだ内緒。執筆が2〜3作、演出が6〜7本になりそう。演出の年だ。ソヴァージュ、サンドイッチ、プルーフなどを自分の手で演出できるのは嬉しい。どれももっとエッジの鋭いものにしたい。アムカ、藪の中、息を潜めてといった隠れた名作をもう一度世に出すのも楽しみ。

演出がメインになるが、その裏で大きな執筆をいくつかやりたいと思っている。まず、下半期ででかい翻訳を一本やる予定です。演劇で「でかい翻訳」って言ったら、まぁあいつしかいないよね。平行して、大作書き下ろし戯曲を一本仕上げたい。もう一つ、小説をいくつか書きたいと思っている。

そろそろ、ぐずぐず言わずに、もっと自分にとって致命的に重要な作品が書きたい。人生の意味は、自分自身の言葉を見つけることだ。一年結構早かったから、そろそろ急がないとまずい。劇団の拡大も大事だけど、それよりも、悔いなく死ぬためにやれることを一つずつきちんとやらなくちゃ。

抱負のスローガン的なものは、明日にしようか。カレー作るから買い物に行こう。

コメント

投稿者:ikuyo (2009年01月02日 03:25)

密度の濃い一年ですね。
「源氏」はなるほどアウェイかと…。
でも格闘した時間が長いほど、自分の中にタメができることも事実。
本来の自分のフィールド(と思っている)ことと違うことが押し寄せて来るというのは、自分の幹を太らせてくれます。

ただ仰る通り、自分の創作を突き詰めねば、という
切迫感は(違うかもだけど)わかります。

自分固有の方法やスタイルを確立したいということなのだと
解釈します。

そのために、他から要請される雑多なことが負担になるので
しょうね。
多分、直感的に思っている危機感は正しいのです。

企業で言えば、選択と集中っていうことなんだと思う。
集中の優先順序を明確にするということかな?
民間企業には待ったナシだけど、
個人には個人の強みがある。

「ジャニス」
演劇にはド素人ですが、ホワイトブルース世代として
堪能させていただきました。
動機は、呑み&タバコも吸いながら、ジャニスが聴けると
いう単純なモノですけど。
結果的に、呑み&タバコも忘れて引き込まれました。

「つまらない芝居や演出が」ウケたり…
この批評精神が次へのエネルギーになるのでしょうね。

まぁ、ウケてるのには理由があるのでしょうけど。

ウケ狙いではない、本質や普遍性を期待しています。
凡俗と先鋭化二者択一でないことはご存知でしょうけれど…
新たなクリエイティブを期待しております。