PLAYNOTE 白子海岸

2008年12月17日

白子海岸

[お出かけ・旅行] 2008/12/17 17:00

凄まじかった。

PM17:30出発。

PM19:00頃、十六号を原付でかっとばすのが怖くなり(大型トラックがすさまじい煽りっぷり)、ローソンに入って地図とコーヒーを買う。ようやく地図を入手。ちょうど次の角で曲がればいいということがわかる。何たる強運。

PM20:00頃、四街道通貨。急に交通量と街灯が減り逆に恐ろしい。あとすごく寒い。ZARDやウルフルズを聴きながらガンガン歌ってゲラゲラ笑ってぎゅんぎゅん号泣した。こういう純粋な気持ちになったのはいつぶりだろうか。

PM21:00頃、順調に東金のマックに到着。ようやく腰を据えて休める。30分ほど休憩。

PM22:00頃、いざ行かん白子海岸。15kmほど誰ともすれ違わなかったり、明かりのついている家が一件もなかったり、周囲が森でも田畑でもなくただの荒地だったりと、魔境に来た気分。千葉県にこんな田舎が残っていたのか。完全に一人、という状況を久々に体験する。

22:30頃、白子海岸到着。文字通り圧倒される。「人間って、私の悩みって、何てちっぽけなものだったんだろう」みたいな甘っちょろいものじゃなくて、リアルに殺されると思った。自分一人VS地球、みたいな。誰一人いない海岸が、見渡す限り広がっていて、街灯一つ灯っていない。真っ暗で足元が見えないが、ここ数日誰も立ち入っていないことは間違いなさそう。月明かりでのみ水面の動きが視認できるが、青なんて生易しいものじゃなく、黒光りする生命体のような「うねり」が、轟音を轟かせて活動し続けている。暗すぎてどこまでが砂浜でどこからが波打ち際かまったくわからない上に、想像を何百倍も越えるスケールでうねりつづける水面が恐ろしくて、近づけない。それを異常に巨大な星々が見下ろしている。マジで一発高波が来たらおしまいだし、そういう理性的な判断ではなくて、動物的本能として「これはまずい」「恐ろしい」と感じる。星も凄まじかった。本当にスパンコールか宝石でも埋め込んだようで、大きすぎてリアリティがないくらいだった。

PM23:00頃、寒さと恐怖のあまりその場を立ち退く。ガソリンが切れかけているがガソリンスタンドなんかどこにもない。コンビニの前に座っていた暴走族に訊いたら親切に教えてくれた。その後、別のコンビニで変な元ヤン風の兄ちゃんと意気投合し、東金駅近くに漫画喫茶があることを知った。そこで宿をとることに決める。

PM24::00頃。東金駅近くで原付が故障。スリーエフのとなりで大笑いする。警察に行ったらすごく親切だった上に柏にすんでいたことがある人らしく、共通の知人が何人もいた。宿のおばさんがわざわざ向かえにきてくれる。宿につくと湯ばーばそのものなおばあちゃんが出て来て親切。AM2:00頃眠る。

AM8:00起床。9:00出発。えんやこらえんやこらと駅まで歩く道すがら、ワークマンに寄って雨合羽を買い道を訊いた(ここはどこですか?)ら、お客のおっさんが親切にも乗せてくれた。ラッキー。駅まで行って、止めてあった原付を引っ張ってバイク屋まで行き、直してもらい、雨の中かっとばして、帰宅。ついたのは15:00前かな。やはり遠い。

総論

本当に、野性の本能がガクガク揺さぶられるような恐怖をいくつも味わってきたよ。何トンだか知らない大型トレーラーにさんざん煽られ横5cmを通過されてよろめいたり、完璧に一人という状況も恐ろしかったが、何より白子海岸、あの水平線と地平線の広大無辺な印象はすごい。うねりつづける波、というか黒くて生々しいものを前にして、文学が児戯に思えた。また、生きているすべての人間が可哀想になった。

しかし人々がとても親切で親切で、いいところではあったな。万感の思いだが、とりあえず出かける。