PLAYNOTE 驚くほど効率的なナイジェリアの人身売買ルート

2008年11月18日

驚くほど効率的なナイジェリアの人身売買ルート

[トピックス] 2008/11/18 01:49
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「悪魔は理論家である。悪魔は現世のよさや官能の悦びや肉などの代表であるにとどまらず、彼はまた人間理性の代表者でもある。」(ハイネ『精霊録』より)

生きるためになら何だってするぜ。ドブの水を飲んだって、ゴミ箱の残飯を漁ったって。と、そんな非効率的なことを人間は考えない。人間様は賢いので、もっと「効率的な」やり方を考えるんだ。

ナイジェリアの人身売買ルートがあまりにも効率的にデザインされていて戦慄を覚えたので、今日はそれを紹介する。「赤ちゃん農場」「赤ちゃん工場」と呼ばれる、ナイジェリアの人身売買ルートのお話

誰が赤ちゃんを持ってくる?

さて、まず商品である「赤ちゃん」を提供するのは誰か? 無論、母親である。しかも貧しい母親である。我が子への愛というのはかなり本能的なものだと思うが、それすらも貧困の恐怖は凌駕する。

元記事で触れられていた赤ちゃん提供主のパターンは以下の通り。

  • 「ただで堕胎させてあげる」と騙して女性を誘い込み、監禁して出産させ、子供を買い上げる。
  • お金がないので子供を売ろうと、女性が自ら「赤ちゃん農場」へ身を寄せる。医師や近所の若者に犯してもらって妊娠し、それを売る。

二つ目、自ら子供を売ろうとする女の中には、何と三年近く「赤ちゃん農場」にとどまり、次々産んでは売り払う、ということをしていた者もいるらしい。

赤ちゃん農場とは?

子供をさらってくるでも捕まえてくるでもなく、そこで養殖する場所のことです。元記事から引用。

NAPTIP(※人身売買を監視する国家機関)によると、ここ数か月で、こうした施設が10数箇所摘発されている。それぞれ、産科医院、児童養護施設、孤児院、ホームレスの妊娠少女のためのシェルターといった体裁をとっていた。

医者や養護施設の仮面をかぶって、次から次へと子供を生産しては売り払う。元記事に載っていたのは医者がやっているケースばかりだったが、恐らく医師免許を持ってない奴がやっている「農場」もあるんだろう。

誰が買う?

買い手はそれこそごまんといる。Wikipedia英語版によれば、アメリカ国務省が出した人身売買の報告によると、1年に6万~8万2000人が国境を越えて取り引きされており、70%が女性、50%が未成年だと言う。国境を越えて、ってことは、国内での取り引きは含まないってことで、それを数に入れれば何百万じゃきかないだろう、ってなことも

当然目的は性的にアレするものです。誤解しちゃいけないけど、人身売買で売り払われる女性が普通の風俗やAV業界で働くことは稀。かなりの高額で個人ユースとして取り引きされて、プライベートなペットか奴隷になるわけ。金持ちのね。社会的地位もある金持ち連中がそんなことしてるってオイオイと思うかもだけど、日本でもプチエンジェル事件みたいなトンデモネー事件があったわけで、満ち足りた人間が倒錯していくというのは全く不思議なことじゃありません。欲しい欲しいの欲の先には、深い闇が口を開いている。

が、ナイジェリアのケースの場合、買い手は金持ちロリコン男だけじゃない。女が買うんだ。

だが、ナイジェリアの南東部では、新生児の売買に別の大きな動機が働いている。この地方に暮らすイボ(Igbo)人の社会では、婚姻外の子ども、そして子どもができない女性は「呪われた者」と見なされる。そのため、子どもがいない母親は、自分の子どもと偽って新生児を育てるためならお金を惜しまない。そのため医師の方も、一晩で大金持ちになれるというわけだ。

売る者あれば買う者あり。商品は子供、売り手と買い手が女性で、仲介に入るのが医者。何かが狂ってるとは思わないかい?

効率的過ぎる

この一連の流れが効率的過ぎて絶句する。

  • 金がない女が子供を売って儲ける
  • 金が欲しい医者が売買を仲介して儲ける
  • 性奴隷が欲しいロリコン金持ちが子供を買って喜ぶ
  • 子供が欲しい人妻が子供を買って喜ぶ

こうやって見ると、一見誰も損をしてないように見える。一つのロスもない。パーフェクトでビューティフルな売買ラインだ。

そうだぜ、損をしていないんだ、誰も。誰一人損をしてない効率的なシステム。

ん? 子供はどうかって? 馬鹿言っちゃいけない、このサイクルの中に産み落とされた子供は人間じゃなくて商品なんだから、頭数には入らない。みんなハッピー、生きてくためなら何でもするし、短い人生を享楽するためには何でもするさ。誰かに我が子を売り払ったって、悪魔に魂を売ったってね。

事実は小説より奇なり

以前、堕胎を望む少女に「格安で手術をしてあげる」と言って近づき、女をガンガン監禁する医者の話(彼の趣味は夜中に自宅の地下にある駐車場でトマトを投げて遊ぶことだ)を書こうと思って

「ありえねーwwwげらげらwww」

と思ってやめた経緯があった。実際、本当に書いてたら、「そりゃねーっしょ」「ちょっと飛躍しすぎ」「酷すぎる」とリアリティに対して疑問符をつけられていたことは必至だと思うのだが、事実はマジで小説よりクレイジー。フィクションの壁をひらり飛び越えて現実の狂気はどこまでも飛んでいく。すっごい、すっごい、人間万歳。

と言っても、僕には何もできない。