2008年04月15日
古川日出男『gift』
読書, 14:17
「小説家」ではなく「詩人」と呼べそうな作家は現代において非常に少ないが、古川日出男は間違いなく「詩人」の一派である。この超短編集『gift』には、全部で20の短編が収められている。
たとえば水辺を歩くとき、水面に跳ね返る太陽光のきらきら、その「きら」くらいの一瞬の美しさが無尽蔵に中に詰まっている見事な短編集。物語性よりもイメージと言葉の喚起力が僕の頭をぐらぐらさせる。素晴らしい。書き出しから結句まで、どれも実に美しい。着想やプロットにも秀逸なものが多いが、それ以上に、ここまで言葉を武器にして戦える作家というのは今時珍しいから、その言葉のきらきらに酔い痴れるのがこの本のおすすめな読み方だよ。
確か渋谷PARCOの地下の本屋で買って積ん読しといたのだが、もっと早く読めばよかった。ページを開いてからは、もっとゆっくり読めばよかった。またいつか読み返したい、それもなるべく近いうちに、と思わせてくれる稀有な本。古川日出男もっと読みたい。
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投稿者:りゅーせ (2008年04月16日 11:46)
最近の古川日出男は長篇も詩に近くなってきましたね。
あと疾走感。
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