PLAYNOTE GBA『ASTRO BOY 鉄腕アトム アトムハートの秘密』

2008年03月17日

GBA『ASTRO BOY 鉄腕アトム アトムハートの秘密』

[トピックス] 2008/03/17 10:13

以前某所のブックオフで500円くらいで買ったソフトを引っ張り出してきてプレイしてみた。鉄腕アトムのアクションゲームなのだが、アトムを中心に様々な手塚作品のキャラクターをあしらっていて、さながら第一次スーパー手塚治虫大戦って感じの内容。手塚治虫ファンの心をくすぐりまくる憎い一品。

バカゲーかなぁと思っていたら、無茶苦茶いい出来で徹夜でラストまでプレイしてしまった。こんなに長時間ゲームやったの何年ぶりだろう。挙句の果てに泣いてしまった。未だに『ブラックジャック』や『アドルフに告ぐ』を読み返すとごうごうと泣いてしまうが、こいつもこいつで実によくできていたなぁ。キャラゲー=原作への冒涜みたいな印象が強い中、多くの手塚ファンに薦められる一品。GBAだけど。

ここからネタバレ

ここから壮大にネタバレします。

ストーリーが極端に素晴らしいというわけではないのだが、緻密に練られたプロットと伏線、そして、隅々から匂い立つ製作陣の手塚への深い愛に心を打たれっぱなし。アクションゲームとしても実に完成度が高く、思わず熱中して世界に引き込まれる。そして、進んでいく物語の面白さのために、さらに中へと引きずり込まれる。実によくできたゲームだった。

atom-01
基本は横スクロールアクション。アトムらしくジェットで飛んだり、連続攻撃したり、必殺技出したりと簡単操作でかなり爽快感溢れる感じ。

atom-02
アトムVS『三つ目がとおる』の写楽保介! 手塚ファンにとっちゃ夢の共演。時おりシューティングステージみたくなるんだけど、ここもそう。

atom-03
アトムVSプルートウ。ゲームバランスはぬる過ぎず辛過ぎず丁度いい。テクニックが身についてくると、それまでよたよた歩いていたアトムが思い通りに空をびゅんびゅん飛び回り、的を十万馬力で一網打尽にし始める。上達が感じられて気持ちがいい。

atom-04
アトムの左横にいるのは、何とブラックジャック! ある条件をクリアすると出現する彼だが、出たときは興奮して大声出してしまった…。

atom-05
ピノコも出る。ピノコ出たときには泣きそうになってしまった。

atom-06
ピノコ超可愛い。娘の名はピノコでもいいやとすら思った。

atom-07
ブラックジャックとヒゲオヤジの共演。場所は月(笑)。

atom-08
この台詞で泣いた。壮大だったり崇高だったりすることを言っても陳腐にならず涙を誘われるのは、これが手塚作品だからなのだろうな。手塚は壮大だったり崇高だったりすることを、わかりやすく、だが薄っぺらくなく、楽しく、だが軽薄ではなく漫画化した男。ゲーム製作者の手塚治虫への愛があちこちに溢れていて、手塚治虫の未発見原稿を読んでいるような、よく出来たスピンアウトを読んでいるような、そんな気分でした。

atom-09
火の鳥まで出る。このシーンでも思わずうめいた。このゲーム、折り返し地点を過ぎると急に雰囲気が一変する。熱血アクションものみたいな空気だった前半と、謎解きアドベンチャーみたいな後半。手塚節も冴え渡る後半は手塚ファンなら必見と言っていい。

atom-10
この二人は誰でしょう? わかるわけねーか。

atom-11
号泣。

さて

いい大人がGBAやって徹夜しちまった。仕事しよう。