PLAYNOTE 昨日観た夢

2008年03月04日

昨日観た夢

[雑記・メモ] 2008/03/04 13:47
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昨日変な夢を見たので書いておく。

俺は何故かちんどん屋の太鼓叩きである。ちんどん屋の家業はなかなか楽しい。ちょび髭で青白い色をした団長は、何故か Wii Fit に夢中でろくに稽古をつけてくれないが(スキージャンプのゲームばかりやっている)、小太りのおかみさんは逆に芸道一心、バチの持ち方まで指導してくれる。仲間は猛獣使いの若い女、縦笛吹きの若い女、ジャグリングが得意で長旅に出る度に汽車に乗るのにはしゃぐ若い男の三人だ。

俺の担当は太鼓なので太鼓を一生懸命叩いている。ちょび髭の団長が来て、もっと強く、大きく叩けと小言を言いながら、でも何故か自分はいちご大福を食べている。小太りのおかみさんはそんな俺のところにやってきて、魔法の言葉を教えてくれる。ラパパリポポルパとか何かそういうのだ。実際にはとても細かく具体的な魔法なのだが、よく覚えていない。

俺と団長とおかみさんはある商業サーカスに引き抜かれるが、仲間の女二人と男一人(相変わらずビールを飲んでいる)は手をぱちぱち叩きながら賞賛してくれる。

俺は街路の舗装がすべてちぎり絵でできた変な街に連れて行かれる。みなビールを飲みキャンディーを舐めナポリタンを食べてけらけら笑っている。俺はそこでファンファーレの太鼓を叩くことになったので、一生懸命練習して、これまでのちんどん屋での成果をここぞとばかりに発揮しようとする。

すぐさま赤ら顔の団長が飛んで来て、おい、おい、もっと強く大きく叩けと言っただろう、とどやしつける。リズムは正確だし、俺の太鼓は犬の皮で作ったものだから、熊の皮で作ったもののように大きな音が出るわけじゃないから、音よりもむしろ、音が鳴っていない間の静寂を楽しむ類のものだ。そう伝えても団長は、なかなかに首を立てに振らない。

たまたま観に来てくれた昔の仲間たちを連れて、クヴァヤガルガナ市(俺が今いる街だ)の一番さびれた酒場に連れて行く。彼ら・彼女らはほろ酔い加減で歌を歌いながら、何故かリスやラクダの絵や色紙で作った首飾りを差し入れてくれる。見れば夕陽が真っ青になっていて、時計台の音が鳴っている。ボーン、ボーンと鳴りつづけていて、数えていたらもうとっくに12回を超え、24階を超え、一体何回鳴らすつもりだろう?

翌日の演奏でやはり俺は団長とクヴァヤガルガナ市の市長にどやしつけられる。音が小さいから聴こえないのだ、もっと強く大きく叩け、と。昨日からなるべく強く叩いているのだが、これ以上強く叩くと太鼓が割れてしまう。せっかく自分の愛犬を何匹も殺して作った太鼓なのに、ここで割ってしまっては飼い犬たちに申し訳が立たない。おかみさんが俺にお茶を出しながら、団長の肩を持ちつつも、俺の太鼓を誉めてくれる。それはいい音だよ。それはいい音だよ。

仕方がないので俺は今度はひとりで酒場に行く。火事が起きたらしく、スプリンクラーがま緑色の水を撒き散らして、客は皆わいのわいのと逃げていく。マスターまで逃げていくが、俺はこの子犬の皮を張り集めて作った太鼓が大事なので、体全体でそれを覆い守ったままじっとしている。気が付けば歯ブラシを加えた小さな子供とそれを抱きしめたまま動けない街の病院で看護婦をしているお母さんがぶるぶる酒場の端っこで震えている。俺はその顔をよく覚えていた。二人とも昨日、俺が街角で小さな小さな独演会をやっている際、集まって来てなけなしの12パニカを俺の空き缶に投げ込んでくれた、あの二人だ。

そこでふと思いつく。ここで思いの丈、思い切り太鼓を叩けば誰か助けに来てくれるかもしれない。だがそれはどうやら俺はやりたくないらしい。子犬の皮が破れてしまう。スプリンクラーから出る水は緑を通り越して真っ青になっており、火事の赤と水の青、内装の金色が入り混じって何やら異様な雰囲気である。俺はとりあえず団長をひどく恨みながら、太鼓のバチを手に持つ。叩くかどうかはまだ決めていない。おかみさんが言うような Goodness を備えた俺の太鼓が本当ならば、ささやかな振動であっても外の野次馬たちの心を動かし、俺たち三人は助かることだろう。さて、どっちだ?

というところで目が覚めた。まだ朝の四時だった。俺の手の甲で一匹のダニがのそのそと這い回っている。見れば真っ青な色でこちらを見ている。俺は回線を切り、目を覚ました。