2008年02月08日
CoTiK『ロミジュリ』来週本番
僕が去年、一人で立ち上げた市民劇団体・CoTiKの本番が、来週です。去年の6月には一人だったのが、今では出演者20名、スタッフ約10名。シェイクスピア『ロミオとジュリエット』やります。感涙です。
下は15歳から上は70歳まで、これまで全く知己のなかった柏市民が一つの舞台に取り組んでいます。そういう光景を見て、自分、毎日涙ぐみそうになっています。お金も時間もかかってますが、何より愛がこもっています。まじで。ある五十代の女性参加者は、「青春を取り戻したみたい」とまで言ってました。そこでまた当然自分は泣きそうになるわけですが、とにかく本番です。
至らぬ点も多いかと思いますが、どうぞよろしくお願いします!
CoTiK『ロミオとジュリエット』公演情報
【日程】
2008年2月15日(金)19:30
2008年2月16日(土)14:00/19:30
2008年2月17日(日)14:00【場所】
柏市民文化会館・小ホール(JR北柏駅より徒歩15分。住所:柏市柏下107)【料金】
前売り・当日 1500円☆割引料金のご案内
大学生・専門学校生 1000円
高校生以下 500円
高齢者(65歳以上) 1000円
※いずれも要証明書提示。【詳細】
[http://www.cotik.org/]
見所は
- ジュリエットが若い。現代っ子なジュリエット(笑)。
- ロミオが公務員。だからと言うわけじゃないが、誠実で一直線なロミオ。
- 最高齢:70歳
- 何つっても『ロミジュリ』
- 衣裳はフランス帰りの衣裳家の卵(若いスキンヘッド野郎)
- 乳母が異常にユニークなキャラ
- 神父は元小学校教師。今は飲んだくれの愉快なおっさん。
- ベンヴォーリオがイケメン
- 小姓二人が超面白い
- いや、でも俺の方がもっと面白い
- 脚本の脚色具合がナイス。すっげーテンポよく短くしたし、原作ファンにしかわからない隠しネタも封入。
市民劇。
市民劇。観たことない人は一度観てみて下さい。自分もイギリスで観てえらい驚きました。演劇というものに対する価値観が変わります。
僕の友人でフランス演劇を研究している猛者のmixi日記から一部引用。鋭い視点でえらい驚き。微妙に中略など加えています。申し訳ない。
あるフランスの演劇学者いわく、演劇には二種類あるという。ひとつはアマチュアの演劇で、もうひとつが、プロフェッショナルの演劇。前者はひとつの共同体の市民が、市民を観客に、無料で行う演劇。たとえばギリシャ演劇、中世の典礼劇、日本だと盆踊りや古浄瑠璃。後者がコメディア・デラルテ、巡回劇場、サーカス、など。
ヨーロッパの中世までは、この二つは町のうちで、外で並列して存在していた。だが近代に入り、町にプロフェッショナルの演劇が「侵略」し、アマチュアの演劇は絶滅してしまった。われわれが今日見る「演劇」とは後者の演劇で、彼らは街の内部にいようと、お金を取り、町に批評的位置を取り、共同体の、あくまで異物として存在し続けていた。そうその演劇学者は主張する。
本来、演劇とは共同体をつなぐ場所でもあるのに、東京で演劇を見るという行為は、ひどく物悲しい。異なるイメージの前で立ちすくみ、家路に着くのみ。
(中略)
いや、この公演(CoTiK)は、共同体を作ろうとする試みなのだ。ベッドタウンという、大都市が生み出したきわめて人工的な町に共同体を作る。コレはかなり面白い試みかもしれない。
彼の論旨は「コミュニティシアターと言ってもベッドタウンで行うもの=CoTiKは珍しいし新しい!」っつーよーなところに収束しているわけですが、俺としては「演劇とは共同体をつなぐ場所」という発言にビビビと来ました。これ、超がつくほど当然のことなのだが、機能してない。
彼の日記の続きを読みたい方はこちらから。
演劇のそもそも
俺が今最も敬愛するクリエーターであるハイバイ主宰岩井秀人氏がこんなこと書いてた。「さて-岩井秀人のフロクブログ」より。
久しぶりに、演劇って演劇じゃなくて、
そもそもはただふざけてて、それを誰かに伝えてみようとか、
つたわんなくてもいいから、とりあえず描いてみよう、とか、
そういう行動なんだと言うことを思い出した。
僕もだな、全く同じことをCoTiKやりつつ感じていました。
アメリカの俳優指導者・サンフォード・マイズナーがこんなことを言っている。
「名優になることは実に簡単だ。20年、練習すればいい。練習、練習、練習だ」
当然、今回のCoTiK出演者たちは20年は練習してないので、名優ではありません。でも、俺が思うに演技というのは、無理して赤の他人に成り代わろうとしない限り、それほど難しいことじゃない。自分とは別の個性を生み出そうとして、結果、逆に型にはまっていく人の何と多いことか。今回のCoTiKロミジュリでは、とにかく「その人の面白さ・魅力を引き出す」ということに主眼を置いて作っています。
僕は、CoTiK代表としてではなく、イチ演劇人として、柏でこういうムーブメントが起こったことが嬉しいっす。ぜひみんな観に来てね。後生だから。
- CoTiK.org 稽古場日誌更新中! 予約もこちらからOKです。
Trackback
Trackbackしようぜ
この記事に関連する記事を書かれた方は気軽にトラバって下さい。
Trackback URL: http://www.playnote.net/mt/mt-tb.cgi/976





投稿者:Fountain (2008年02月08日 22:44)
うう、楽しそうだ…。
しかしこっちも楽しいので後悔はしない。
お互いぼちぼちとー。
ではまた!
投稿者:Kenichi Tani (2008年02月09日 23:56)
ぼちぼちと、だな。充実してるようで幸いだわ。
投稿者:ma vie (2008年02月10日 10:13)
うわわあ、、あの適当な日記をこんなに引用していただいてまじで恐縮きわまります、、
「ある演劇学者」とはフランスのマリー・マドレーヌ・メルヴァン・ルーという方です。「観客の演劇」「アマチュアの演劇」という本を書き、演劇研究の視点を次々に塗り替えています。
本当に、東京にはいっぱい芝居があるけど、なかなか疲れますよね。何のつながりもない観客、俳優たちと、一夜だけともにし、感動を終演後に語り合いたくとも、用事に追われ
ひたすら帰るのみ、、
「ロミオとジュリエット」はそんな「物悲しさ」を振り払ってくれる公演だと、すごく、楽しみです。あと一週間、がんばってください。
投稿者:Kenichi Tani (2008年02月10日 21:55)
そのマリー・マドレーヌ・メルヴァン・ルーという方の文章、ぜひ読んでみたいなぁ。ロミジュリは少なくとも俺にとっては全く新しい演劇体験です。観客にとってどうかは、蓋を開けてみないとわからないけれど、観て後悔する内容にはしないつもりだよ。
コメントを投稿する