PLAYNOTE 佐藤雅彦×竹中平蔵『経済ってそういうことだったのか会議』

2008年01月03日

佐藤雅彦×竹中平蔵『経済ってそういうことだったのか会議』

[読書] 2008/01/03 17:44

知人の激賞・絶賛に押されて手に取ったが、確かにこれは面白い。「ポリンキー」「バザールでござーる」「だんご三兄弟」などを生んだメディアクリエーター・佐藤雅彦氏と、泣く子も黙る小泉経済改革の立役者・竹中平蔵氏による、「経済」=「共同体のあり方」に関する対談集。

章立て:
第1章 お金の正体 … 貨幣と信用
第2章 経済のあやしい主役 … 株の話
第3章 払うのか 取られるのか … 税金の話
第4章 なにがアメリカをそうさせる … アメリカ経済
第5章 お金が国境をなくす … 円・ドル・ユーロ
第6章 強いアジア、弱いアジア … アジア経済の裏表
第7章 いまを取るか、未来を取るか … 投資と消費
第8章 お金儲けはクリエイティブな仕事 … 起業とビジネス
第9章 人間とは「労働力」なのか … 労働と失業
終章 競争か共存か
会議を終えて
会議 その後

学生の頃、たまに授業終了後に先生に質問に行ったりすると、妙に嬉しそうに、妙に気さくに、妙にぶっちゃけて、あれこれ語ってくれたじゃないですか。わかりやすいし、面白いし、話す先生自身が楽しんでいる感じがある、奇妙な時間。そういう感じの語り口で、肩肘張らず、だがより奥まで突っ込んで、「経済」という音に聞こえど姿は見えぬ謎の正体を次々解き明かしていく名著。

基本的には佐藤雅彦氏が竹中平蔵氏に質問していく形式なのだが、ときに竹中氏から佐藤氏へ
「何だと思います?」
「どうしてだと思います?」
なんて逆転の質問が返ってくる。このやりとりが絶妙に面白い。基本的に二人ともバッキバキに頭がいい(回転が速く、「考える」ことに強い)から、応答の一つ一つがスリリングだ。すばらしくハイレベルな飲み会に臨席したような印象。

個人的には前半、お金の話や株・税金の話、アメリカの話あたりがとても面白かった。お金や株・税金の話では、世の中で回っている根本原理を一個一個解きほぐしていく感じの展開なので、ちょっとした視点の転換が読む俺に訪れて、感心しきり。アメリカの話んとこは、アンチ・アメリカな自分としては実に興味深く読めた。後半のアジアの話あたりはちょっと経済の歴史に疎過ぎてついていきづらい部分もあったけど、全編通して興味深く読めたな。

自分にとって経済はずっと謎で、一番つまんなさそうな学問の一つだった。この本を読んだことで、ワースト1からワースト3くらいまで上昇したよ! でもこれってすごいこと。

欲を言えば欲を言えば、これはもう8年前の対談なわけで、それ以降の経済動向については書かれていない。破綻した年金の話とか、ワーキングプアの話とか、小泉改革の光と闇とか、地域・貧富の格差拡大とか、いろいろ知りたいことがある。この二人というメンツで、続・経済ってそういうことだったのか会議が開催されるといいなぁ。

コメント

投稿者:search engine optimization vancouver (2012年01月13日 06:52)

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