PLAYNOTE 2007年総括

2007年12月31日

2007年総括

[公演活動] 2007/12/31 18:45
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2007年を総括する。

何があったのか

1月
猫道一家新年イベント『赤旗JAM vol.2』照明参加。巫女の衣裳を着け狐の面を被り、達磨を担いでいた。
卒論を書いた。スタニスラフスキーの「身体的行動の方法」 ―演技創造における俳優の心身をめぐって―

2月
『ベツレヘム精神病院』着筆。マジで不眠になり松沢病院に電話したが、診察してもらえなかった。

3月
『ベツレヘム精神病院』終了。理系と一成がいるDCPOPはいつかまたやりたい。猫道、ハマカワ起用は懐かしい。よくそんな暴挙に出たと思うが、二人ともいずれまた本公演に出演していただきたい。あとバンビがいたが、奴は最近俺に公演案内すらくれない。ふな蔵さん、けんけんさんと初絡み。DCPOPの黒歴史、甲賀亮氏と一緒に過ごした、最初で最後の本公演。
この頃、バイト先で『Caesiumberry Jam(セシウムベリー・ジャム)』の冒頭を着想。清水那保がジャムの瓶を抱えて「オレ、オレ、オレ、ジャム喰ってんの!」と言うシーンがすべての始まり。悪ふざけから始まるものは、いつも真理を潜めている。

4月
時間堂『ピンポンのような』演出助手参加。俺にとって今年は文筆以外では黒澤世莉の一年であった。師と同時に友を得た感じがするが、多分三年後には大喧嘩をしており、顔も見たくないとお互いに言い合っていそうである。

5月
猫道ロックフェスティバル'07参加作品『息をひそめて』上演。なつみ×なお×貴夫というDCPOPの修羅場最多参加メンバーによる公演で、修羅場を極めていたが、案外に評判がよく、次に繋がるナイス小品。小品だけあって子供というより妹のような作品だな。

6月
マイズナーWSおよびスタニェフスキWS参加。ポストモダンの荒唐無稽な広がりに目が眩むが、どっちも面白かった。
CoTiK企画書が通り、始動。はじめて助成金とやらをもらう。

7月
時間堂公演『Proof』翻訳着手。作者はデヴィット・オーバーンだが、あれは俺の本だ。

8月
明大文化プロジェクト向けに三日間の特濃WS。騒動舎から時間堂、はてはマイズナーから東洋哲学までてんこもりの自己満足WSであったが、参加者から妙に好評で鼻が高くなった。
時間堂公演『Proof』演出助手参加。さおりんと仲良くなる。他は記憶喪失している。

9月
『Caesiumberry Jam(セシウムベリー・ジャム)』着筆。稽古開始。全く筆が進まず死にたい気持ちと仲良くなった。

10月
『Caesiumberry Jam(セシウムベリー・ジャム)』上演。大入りで松本大介氏と大喧嘩をするが、度量の違いを見せ付けられ完敗。最高にカオスな現場だったが、終わってみると好評極まりなく、あちこちから演出やってだの本書いてだのな話が舞い込み、お前らどうもありがとう。

11月
CoTiKプロデュース/DCPOP企画公演(後付け設定)『藪の中』上演。再演モノだったが、菅野貴夫を除いてメンバー総入れ替え。なつみ・なお抜きで公演をやるのは超久し振りだったが、芸達者どもの陽気な覇気に支えられ、楽しめた。
CoTiKオーディション、稽古開始、上演台本執筆開始。

12月
CoTiK用上演台本『ロミオとジュリエット』脱稿。シェイクスピアと格闘するのはとても楽しかったぜ、お前らもこっち来いよ!
タイニイアリス主催公演のスタッフとしてベタ付きの十日間。アリス界隈の人々とぐっと仲良くなった。

総括

『ベツレヘム精神病院』は、脚本的にはDCPOP史上最大の失敗作だと未だに思っているが、書いておいてよかったし、いつか大幅に手直しして再演したい。外部からの評価がついてきたのもこの辺から。

『Caesiumberry Jam(セシウムベリー・ジャム)』は当分再演したくないし、ベツレヘムと同じくらい失敗作な気がしているが、上演してみるととてもいい芝居であった。役者力、スタッフ力(大介・ふな蔵・かやのという三大神)に支えられた。『ゴドー』をオマージュしたら、『ゴドー』に全部持っていかれたが、悔しいというより完敗して敬服な感じ。あと写真すごい。

今年は来年への足場を創る年であった気がする。来年は攻めて出たいが、着想が一個もわかないのは困ったものだ。いや、実はもう三・四本は書きたいアイディアがあるのだが、どれも上演力がついていかない。演出力というよりも、お金です。誰かDCPOPのスポンサーになってください。

来年はすでに演出の仕事が五本、脚本の仕事が五本決まっており(そのうち半分は俺の中で決まっているというだけで確定ではないが)、忙しくなりそうだが、一つもうまくいく気がしない。不安だらけの年の瀬に、億千万を歌って騒ぎ、風呂で香を炊きビールと焼酎を飲みビートルズを聴きながら絶叫していた。おっと、紅白はじまったぜ! 多分自分が今やりたいことは、十年後の自分でようやく切り回せるようなことだと思う。でもやっちゃう!

どうも一年間ありがとうございました。来年からPLAYNOTEは週刊誌になりますので、全国の書店・コンビニなどでお買い求めいただけます。

ネガティブなことを書いているのは照れ隠しで、みんな大好きだし、でも俺は俺が一番好き! 次点はありぴー。

コメント

投稿者:田ノ口誠悟 (2008年01月06日 02:25)

田ノ口です。ご無沙汰してます。
 本当に谷さんの活動には感服し、このページを読んでいてもなぜか元気付けられます。だからかなりな率で読んでいます。
 うまくいえませんが、今年の本公演2作品には「勇気」(安易な言葉、、)をもらえました。それから、MIXIには書かなかったですが「藪の中」には感動して、柏からの帰り道目がほてってました。演劇があんなに路上で、この平成の世で人の心を結ぶのを目の当たりにするなんて、、、なんだかんだ、演劇の力を自分が内心なめていたことをあの公演は教えてくれました。しかし飛行機の音まであんなにきれいに聞こえるとは、、
 今年も活躍されることを期待しています。
 僕も僕なりに「舞台」の力になれることを願いつつ、、

投稿者:Kenichi Tani (2008年01月10日 03:55)

お返事送れましたが、アツいコメント、どうもありがとう。こうして観続けてくれる人が出ることは励みになるし、田ノ口くんの劇評はいつも自分の気づかぬところを提示してくれることがあって、本当の意味でいい評論だと思っています。それに、狙い通りの意図を汲んでくれているときも嬉しい。いつもありがとね。

『柏版・藪の中』もそんなに感じ入ってくれていたとは。ぜひ2月のCoTiK版ロミジュリもお目通りいただければ。こっちの方が、より演劇が人を繋ぐ様を実感・直視できると思いますよ。