PLAYNOTE CoTiK Produce『藪の中(Remix)』終了

2007年11月06日

CoTiK Produce『藪の中(Remix)』終了

[公演活動] 2007/11/06 17:19
芥川龍之介が書いた落書(本物だよ)
芥川が書いた落書(本物)

柏の街路で大騒ぎ。『藪の中』、終了しました。

今回の企画は協栄商店会主催で、寺島文化会館さんによるバックアップで、JOBANアートライン柏さんによるオーガナイズの下、柏市民劇場CoTiKによるプロデュースで、DULL-COLORED POP主宰の谷賢一が製作統率を取る、というような奇異な製作体系でしたが、それは全く悪い方へは傾かず、おかげさまでいろんな人からのご支援や声援、アイディアを頂きつつやれました。

久々に、無垢な心で演劇を楽しめた。削って削って、という作業がどうしても増えていく二時間モノに比べて、今回の一人芝居×七人とでも言うべきスタイルは、盛り込んで盛り込んでという作業や、あいつ何やるかしらというわくわくもあり、随分気が楽。それもこれも、役を任せ切れる豪腕役者が七人揃ったからなのですが。

脚本的には以前上演した一人芝居版『藪の中』に口上役(約二年ぶりに出演の谷が演じたよ)を追加して、少しプロットを整理したくらいなので、あんまり変わってないし、演出的にはほとんど何も大胆な試みはしていない。でもあちこち駆けずり回って大変だったし、稽古日数も少なかったからなかなか追い詰められる現場ではあった。ただ、役者を頼るということや、役者と一緒に創るというスタンスの醍醐味が、身をもって実感できたのはとてもよかった。実力的にも人格的にも是非また一緒にやりたいと思う七人が揃ったからこそできるやり方なのかもだけど、俺ももう年なので、そういう人たちとやりたいと思うのは罪なことかしら。罪なのだろうね。

当日は柏駅前でかつての騒動舎音頭を彷彿とさせるような大騒ぎを繰り広げ、拍子木を打ち傘をぐるぐる回しながら大声でいい加減なことを叫び回った。すっごい面白かったな。あの小櫃川さんから「谷さんは寅さんのようだった」と言われてご機嫌。自分ももう少し声がよくて素直な性格をしていたら役者はやってみたいと思う。

仕込み&リハーサル中は、道を通りかかった子供やらおじいちゃんおばあちゃんやらがニコニコしながら近づいてきて、おお、何だこのアットホームな空間は、とバビった。本番も最初は三十席用意したパイプ椅子が埋まるか不安、というような読みだったものの、いざ蓋を開けてみれば満席+立ち見まで出る大盛況で、70人ほどのお客様が最初から最後まで観てくれたみたい。途中から来たり途中で帰ったり、という人を含めると100名以上。誰かにカウントしててもらえばよかったな。そのほとんどが役者の友達とかでなく飛び入り客であったことを考えると、とてもありがたい話である。

貴夫さんが凍えて死にそうになっていたりしたことを除けば、笑顔で終えられた公演であった。野外ならこの男、との確信の下、久々に絡んだダミアン奥田氏もアドリブ慣れしたさすがの余裕で現場を切り回し、黙々と照明やって下さった。バラシや打ち上げで話したけどやっぱりあの方はとんでもないユニークさだ。

CoTiKプロデュースの企画だけど、雰囲気的には DULL-COLORED POP であり、だがしかしきっちり柏の街に溶け込めていたのは嬉しい。来年二月は完全に柏の人だけでやるつもりだが、そうなれば今回以上のシンクロ率が記録できるのであろうか。

しかし楽しい一日であった。演劇でこんなに楽しいと思ったのは久々かもしれない。つらい、つらい、だがやらねば、と思いながらやっているのが、最近の演劇だったので。

お世話になった皆々様、どうもありがとうございました。

追記

出演者の小櫃川さんと猫道さんがブログにいろいろ書いたのでリンクしとくよ。特に小櫃川さんの方はすごいボリュームで、当日の様子が詳細にわかるからいいと思うんだ。

さらに追記

役者が全然目立っていない打ち上げ写真。ペニーレーンのウェブサイトより拝借。

打ち上げ写真
pennylane01.jpg

打ち上げ写真2
pennylane02.jpg

よけいな追記

思い出写真1
img200.jpg

思い出写真2
img204.jpg

コメント

投稿者:みあざき (2007年11月06日 23:20)

落書きシュール・・・!うずまきが股間から始まってるのには何か意味があるのかな。悶々とした感じ?
やぶのなか観にいきたかったけど仕事だった。むねん。

投稿者:Kenichi Tani (2007年11月07日 03:44)

股間から始まっているのには特に理由はないんではないかしら。あんまり芥川の本に性の情念は感じないなぁ。や、もちろん言及はあるんだけれど。

気持ちだけでうれしいぜ、ありがとう。

投稿者:小櫃川桃郎太 (2007年11月07日 15:20)

お疲れ様でした!
とても楽しく演じさせていただきました。お誘いいただき、ありがとうございました。
小櫃川のブログにも記録書いたので、よかったら読んでくださいね。


トラックバックしようとしたのに、なぜかできない・・・うむむ?

投稿者:Kenichi Tani (2007年11月09日 03:01)

トラバできなかった分、記事中からリンク貼っておきました。
実に詳細な記録、嬉しいです。ありがとうございました。
小櫃川さんの記録を読んでると、俺もあの子供に対して格別の思いが湧いて参ります。やっほー。