2007年08月07日
Bunkamuraザ・ミュージアム『ルドンの黒』
心の中に闇黒い虫を飼っている一人の少女に誘われたので観に行った。Bunkamuraザ・ミュージアムにて。
19世紀末にフランスで生み出されたイメージが、現代の私たちをつかんで離さない-。まるでいま時のマンガ作家が渾身の想像力で作り出したような怪物たち。しかもこの作家は、非常に精神性の高い、ほとんど瞑想にいざなうような作品群も私たちに送り出しています。色は「あらゆる色の中で一番本質的な」黒。そこには何か極限まで突き詰めたような、その絵でしか説明できないような作者の思いが込められているのです。
しかしそれは私たちに伝えようとするメッセージではありません。それはオディロン・ルドン(1840-1916)という、ある孤独な芸術家が見た夢であり幻想だったのです。
だそうです。絵をちらとでも見てもらえれば「ああ、こういうことか」と理解してもらえると思います。
自分はさほど引き込まれることなく淡々と見て回ったが、それは単に自分が抱く幻想の質と、ルドンが描く幻想の質の間に隔たりがあったからだろう。ルドンの空想力は素晴らしい。シュール・レアリスムがどうしたこうした言い出す前の時代、19世紀に、全く現実離れし常識の枠組みを逸脱した絵を残している(神話や伝承の残り香は大いに感じるが)。自分はもっと、生物ではなく風景に関する空想を広げることが多いので、ちょっとルドン・クリーチャーにハローと気軽に挨拶するというところまではいかなかった。
でも面白かったです。学割がなくなったのが痛い。1500円…。
追記
以前ルドンは全く別の展覧会で感銘を受けた。そのとき見たのは油彩画、オディロン・ルドン『ペイルルバードの道』。リンク先に写真あり。
今回のラインナップと全然違う。面白い画家だな。
Trackback
Trackbackしようぜ
この記事に関連する記事を書かれた方は気軽にトラバって下さい。
Trackback URL: http://www.playnote.net/mt/mt-tb.cgi/897





投稿者:ミ☆リ (2007年08月11日 16:50)
明日行くことにしました。
コメントを投稿する