PLAYNOTE 谷WS for 明大文化プロジェクト'07

2007年08月03日

谷WS for 明大文化プロジェクト'07

[公演活動] 2007/08/03 22:41

今年は『オセロー』をやるらしい、明大文化プロジェクト。今年の演出が俺がやった『マクベス』の出演者だったものだから、依頼受けてワークショップをやってきた。三時間×三日。以下、俺専用メモ。

デカダンな香りを漂わせていない若い若い俳優らとやるのは超久し振り。打てば響くように、と言えば大仰だが、素晴らしい瞬発力と前向きさを持って取り組む参加者一同。そんな人々を前に調子に乗る自分。喋り過ぎたな。

初めての人々とやるのは実に疲れるものだ。神経を使う。コミュニケーションに体力を使う。観察に注意力を使う。磨耗した。

読み稽古を見ていて、とにかく沙翁の台詞に引き摺りまわされてろくろく血の通っていないガチガチ芝居になっていたのが気になったから、後半はどっさりエチュードに時間を割いた。しかし、いざやらせてみると、台本稽古からは想像きない自由闊達さが生まれて驚く。とても自由で、とてもシャープな反応。いい。俺が演出をしていて本番前にやっと感じる「ニヤリ」な瞬間が、何故かこのエチュードで見れてしまったのには驚いた。筋のいい初心者が多く、経験者は少数ながら皆謙虚。良い。また、今回やった対立を浮き彫りにさせる形のエチュードは、特に経験の浅い役者にとっては効果的だろうなと感じた。本当はrepetitionがカップラーメンみたくお手軽にやれるといいんだけど。

メニューの内容はやはり世莉さんからの直伝モノが一番多かったが、自分の演劇のための稽古方法としてまだまだもっと整理できるな、という感触はある。世莉さんのやり方は、無駄がなく、現場向きで、シンプル。美しい。ただし、自分はもっと泥臭い人間だし、より父権的な演出家だから、そこは整理せねばならん、ということがよくわかった。

今回は、文化プロジェクトへの恩返し、という意味の他にも、自分にとってもいい経験、という側面があったが、本当に素直で真剣な人々とやれたので大変よかった。まぁ、人数が多過ぎててんてこまいだったのはつらかったが、収穫は大きい。

風格があり華もある、そして獲物を前にして跳躍の機会を伺う虎のような威圧感のあるオセロー鈴木は名実ともに芝居作りの中心になるだろうな。デズデモーナちゃんは最後に見せたいい意味での品の悪さ(何だそれ)が非常によかった。ただ、個人的にはキャシオー野口と仮イアーゴー千葉がえらく気に入った。あの二人とは一度一緒にやってみたい。あまり絡む時間がなかったためじっくり見れなかったが、仮イアーゴー宮下とビアンカちゃん(本名不明)も筋がいいし、人間的にも面白い。一緒に酒を飲みたくなる。ビアンカちゃんは天然系天才かもしれない。稀にしか収穫が見込めないので貴重。

本番は観に行くつもりだが、ここからが地獄だろうなぁ。頑張れ、みんな。きっとうまくいくよ、なんてつまらないお世辞は言わないが、とかく結果論の世界でございます故、ただひたすら頑張って欲しい。具体的に。楽しみです。

初日

アップ:鬼ごっこ各種、名前おに、空間歩き、脱緊
発声:ストレッチ→背骨立ち、猫道式呼吸法、ハミング→開口、有声・無声、有声三分、
休憩
ペア:背中合わせ立ち→running、人間ラジコン、距離感、例のアレ(7qR1R1T`B5^

二日目

アップ:鬼ごっこ各種、空間歩き→速め・遅め→Dialogue
瞑想的な何か:座禅、退行催眠→発声
休憩
想像力:赤いボール、何やってんの、誘惑のエチュード(名前のみ)、対立のエチュード(名前のみ)

三日目

アップ:鬼ごっこ、空間歩き→ピッチシフト・Dialogue・距離感等ないまぜ、ZipZap、何やってんの、円陣リーダーあて
休憩
エチュード:講釈、吊り橋、誘惑のエチュード(名前のみ)、対立のエチュード(言葉)