PLAYNOTE fool-fish『blue』

2007年06月25日

fool-fish『blue』

[演劇レビュー] 2007/06/25 01:39

DCPOP常連の和知くんと貴夫さんが出ていたので観に行った。中野あくとれにて。

ちょっと多忙なので箇条書きでメモのみ。

  • 伏線や象徴がたくさんの、工夫と計算に満ちた台本。繋がったり裏切られたり、という展開で、とてもよくできている。前半、特に序盤にぐっと引き込まれる要素、あるいはシンパシーでもアンチパシーでも興味本位でも何かしら引っ掛かるキャラクターがいるとよかった。複雑に揺さぶりをかけてくる構成は良いものの、どこを観ていいのかわからない、定位が決まらない感じでいろいろ流れてしまった感が。この辺はベツレヘムんときに自分がやったミスによく似ているなぁという感じで、自戒自戒。
  • 素舞台。素舞台って、もう役者が逃げ隠れもできなくて、他に観るものも補ってくれるものもないから本当に役者力オンリーの勝負になるけれど、素舞台の無言の圧力に耐え切れない役者がちらほら。素舞台怖いなぁと思った。
  • 猟奇的な展開は非常に自分好みで、あの瞬間はちょっと身が震えた。
  • 貴夫さんは安定はしていたが、硬い。役者本人の癖が見えてしまい、人物把握も曖昧だった感が。確かに奇抜な性格づけのないどこにでもいていい男の役だが、だからこそもっと自分色に大胆に染め上げてしまっていいのでは。いやぁ、まだまだイケるっしょ、あの人は。

最近PLAYNOTEは後で怒られたり陰口を叩かれたりすることがとても多いので、まともに劇の感想なんか書きゃしないお愛想ブログになっている面が多々あるのだけれど、和知くんと貴夫さんは盟友なので堂々と書いたよ。これはお愛想ではなくて、fool-fishは好敵手と思っているので頑張って欲しいし。

今回は、どこかでぐっと引き込まれる瞬間があれば、随分違った印象の芝居になっていたと思う。それは、脚本レベルでもやれるし、役者レベルでもやれることだから、誰がどうってわけではないのだが。初日に観たので、あるいは二日目以降はがらっと空気が変わっていたかも。そういう微妙なバランスの上に立っている芝居だと思うし。

わっちーはまだまだ何か爪を隠している感があるので、いつか本性ひんむいてやりたい。