PLAYNOTE ギリギリエリンギ『1K~原宿と恵比寿の間~』

2007年06月19日

ギリギリエリンギ『1K~原宿と恵比寿の間~』

[演劇レビュー] 2007/06/19 20:37

大学で学部は違うが同輩であり、最近親しくなったfeblaboこと池田智哉氏が構成・演出を手掛けるオムニバス芝居。池田くんは制作としてあちこちで活躍しており、そのツテとコネの成せる業なのだろうが、執筆陣がとにかく豪華。ざっと列挙すると、板垣雄亮(殿様ランチ)、ハセガワアユム(MU)、ブラジリィー・アン・山田(ブラジル)、岡田幸生(夜ふかしの会)、西山聡(ブラジル)、加東航(ククルカン)。Wow。

渋谷ルデコにて。

素舞台に全員ワイシャツと黒ズボンというスタイルでの演出。最近こういうのよく見るなぁ。こういうのって、役者や脚本がへっぽこだと寒々しくて見てられないんだけど、今回に関しては割と成功していたと思う。

公演パンフレットを紛失&劇団公式サイトにも情報がないので思い出せないのだが、道玄坂編は三つが三つとも脚本のセンスと質が素晴らしく、特にラスト、ブラジリィー・アン・山田氏による短編ホラーな小品は、昨年の『恋人たち』より良かったと感じたくらいだった。殿様ランチ・板垣氏の脚本も一点集中の馬鹿馬鹿しさという点で発想力が素晴らしく、印象に残っている。

脚本の完成度がどれも飛び抜けていたため、役者はそれを頼もしくもあり恐ろしくも感じたんではなかろうかしらん。実際、今振り返ってみても、脚本の完成度ばかりが思い起こされてしまって、役者の顔がかすんで見えてしまうのは残念ではある。とは言え男七人のグルーブ感は大変○で、小松君和氏や山内一生氏、太田守信氏など、ワン&オンリーな存在感を光らせる役者が踏ん張りをきかせていた。福原冠は後方支援といった役所が多かったが、元々会話劇もできる男である。今後の活躍に期待。

道玄坂編だけ観て帰るつもりだったんだが、面白かったもんで宮益坂編も観てしまった。道玄坂編の方が好みではあったが、確かヤクザのペットの話はこちらだったよね? あれは良かったなぁ。