PLAYNOTE 劇団S.A.R.『鼓動~あの男太鼓がきこえるか~』

2007年05月20日

劇団S.A.R.『鼓動~あの男太鼓がきこえるか~』

[演劇レビュー] 2007/05/20 01:06

以前猫道一家系イベントで何度かご一緒した郷家くんが主宰する劇団S.A.R.の公演を観に行って来たよ。北池袋新生館シアターという初耳・初来場な劇場にて。

一言で言って、郷家くんはじめ出演者のやりたいよーにやっていて、ゆるくて自由な雰囲気が◎。出演者を知っているから楽しめる、みたいな身内笑い的なとこはあるけれど、こういう勢い加減は非常に好きだ。やりたいことやればいい。

台本は全体的に雑だったが、ラストの太鼓バトルがプロレス風になっていく辺りはダイナミックに馬鹿馬鹿しく、やっちゃうのかそれを! という感動があった。これぞ郷家まさゆき。

危村武士氏はじめ、出演者の面々がそれぞれ得意なことをやっており、まぁハラハラせずに観れるのはよいのだが、もう一つ裏切られる瞬間、驚かされる瞬間が欲しかったかも。台本の展開とかも。ネタも、もっと強引でいいと思う。「もう充分強引だろ」と思う人もいるだろうが、いやいや、そこがこの劇団の持ち味なのだから、どんどん強引に、乱暴に、我が侭に、暴走して欲しい。

終演後郷家くんと喋った。次は七月、ペース速いね、と言ったら、「あんまりダラダラやりたくない」「ちゃんとお客を呼びたい」みたいな真摯な言葉が聞けて嬉しかった。

これはどこの劇団を観ていてもそうだし、自分とこの課題でもあるんだが、カラーというか、特徴・特色というか、セールスポイントというか、とにかく「突出した何か」がなければ劇団は面白くない。もちろん客を呼べる役者を集めて口当たりのいいマイルドな芝居を打ってれば動員は増えるだろうが、そんなつまんないことする奴はラクダに蹴られて死ねばいい。S.A.R.は初見ゆえ、あまり突っ込んだことは言えない・語れないのだが、どこを劇団のウリに、カラーにしていくか、そうやって一箇所を伸ばして行って欲しいなぁと思った。

郷家くんは同い年だしガンダム好きだしお互いくだらないこと大好きだし、大変応援したいので、是非次も頑張って欲しい。