PLAYNOTE 猫道ロックフェスティバル'07『息をひそめて』終了

2007年05月07日

猫道ロックフェスティバル'07『息をひそめて』終了

[公演活動] 2007/05/07 20:56
息をひそめる貴夫さん

ライブハウスUFOクラブにて一夜限りの短編共演イベント・猫道ロックフェスティバル'07、無事終了しました。写真はUFOクラブの狭いステージに無理矢理組んだ四畳半のセットにて、来る本番を睨み据える伊達男・菅野貴夫。

作品的にも今までと違う冒険ができたし、いろいろ素敵な出会いができたので大変実のあるイベントであった。やっほー!

DULL-COLORED POPは新作短編芝居『息をひそめて』を引っ提げての参加。本イベントのオーガナイザー・猫道氏の寸評が実に的確にうちのやりたかったことを突いてくれているので、氏のブログ『傾奇魂』から引用。

主演 堀奈津美のナチュラルな存在感を武器に、ありのままの「人間」を表現。極限状態や特殊な状況下における人間の葛藤やらを描くようなドラマが多いイメージだったD.C.POPだが、「日常に潜むダルな瞬間」を巧みに切り取った。猫道企画内のパフォーマンスなのに『anan』読者にも自信をもって薦められる芝居だったといえる。(驚異的!)

稽古期間が短かったこともあり、主宰の作家センスが役者達のプレイを上回っていた感(=脚本だけでも楽しめてしまう感)も否めなかったが、こんな外道のロックフェスで、装置を組み、会話劇を演るという試みがロック! 主宰・谷賢一のロック度にたっぷり余裕をもってついていける役者が複数いたら、もっと強いグルーヴを産むロックバンドになるだろう。

短編芝居を書くのはこれで三本目。短編は、小説でもそうだけど、発想力と「ノイズの少なさ」が命だと思っている。欲張り過ぎず、シンプルかつストレートに、一つの状況と人間を描いてみました。また、時間堂『ピンポン、のような』に参加した経験を速攻利用したくて、あえて会話と対話(この二つは似ているようで実はとても違う概念)にフォーカスした芝居にしてみた。結果、まぁ気に入ったところと気に入らなかったところは出来たが、さくっと観れる短編芝居という意味では、結構気に入っている。再演したい。

観ていた人の中には明らかに退屈していた人が三名ほどいたが(最後尾で見ていたのでつぶさにわかる)、方々から好評を頂いて大変嬉しい。主宰・演出家としては脚本を誉められることは悔しいが、脚本家としては素直に嬉しい。ダイナミックな感情と、繊細さ、両方書けるようにならないと先は苦しいばかりだろうから、機会があればまたこういう試みをしてみたい。ところでイベント終了して二日後のバイト中、何気に台詞を思い出しながら一人でぶつくさ喋っていたら、ひとりでにじわりとしてしまった。たくやくんとまどかちゃんの今後は本当ににび色だなぁ。

猫道氏も触れている通り、こういうドカスカしそうな極彩色イベントで会話劇をやるということ、ライブハウスに仕掛け付きのセットを組んでしまうということ、それはとてもロックだろう、という意図でした。逆境を楽しむ余裕が我々にもう少しあればバタつかずにやれただろうが、膨大な台詞と繊細な機微を理解してくれた堀奈津美、急遽出演を快諾してくれがっしり芝居の導入を固めてくれた菅野貴夫、中三日という暴挙なスケジュールにも関わらずブレない存在感を呈した清水那保、とりあえずはお疲れ様&ありがとう。ボイトレ行こうな、みんな。

今回は黒澤ナホさんがずっと手伝ってくれていたおかげで随分助かったが、あれやこれや、問題点・課題点を再確認する公演でもありました。正劇団員を迎えてから初の公演だったが、まだどういう枠組みでやってくのか模索中な感じ。しばらく頭の痛い季節が続きそうです。

自分らの芝居とは別のとこで、共演者との出会いが素晴らしかった。

胸キュンアイドルグループ・平均D。大好きです、こういうの。ゲネで見た瞬間、自分たちの立場が脅かされた気がしてかなりへこみました。勢いと思いつき、そういうのの素晴らしさを思い出させてくれた。岩藤くんもどっかで書いていたが、やっぱり俺は騒動舎なのだ、血は。肉とか骨は、もうちょっとしっかりさせような。平均Dとは夏のビールかけで絡むことが決定しました。

小櫃川桃郎太一座。噂には聞いていたが、図抜けた個性と確かな実力を持つ鬼才。ストーリーとは別の場所で、肝の据わった淡々としたパフォーマンスに狂気に近い色を見た。お世辞抜きで本公演が観たい。座長の小櫃川桃郎太氏とは打ち上げで芸談や雑談をいくつか交わしたが、やってることは全然違うものの何だかとても話が合いそう。今度一緒にワークショップに行く約束なんかしたりして。

そして猫道一家。ぶっちゃけ、一回目見たときは立ち見最後列ゆえ何も見えず何が何だかさっぱりわからなかったが、二回目でじっくり見て個々人の表現圧力の高さに圧倒される。福原冠は俺の中でもうロックの殿堂入りだ。滝井麻美は一時期どこに向かってるのかさっぱりわからない印象を受けていたが、それも杞憂、はっきり自分の魅力を自覚しており驚愕した。岩☆ロック氏は初見ながら役者として大変興味をそそられる人物で、どうにも懐が広そうなものだから本公演にも食指をそそられる。打ち上げでお話できて喜悦。そして猫道氏。事情はわかる、わかるのだが、俺はもっと彼が飛ばしまくって前にでまくるパフォーマンスを観たい、その気持ちが抑えられない。確信と計算に基づいた爆発力を奏でる脅威のパフォーマーであった。

DULL-COLORED POPと猫道一家。水と油くらい違う性格の二団体ながら、常に刺激を受け続けている。自分にとって作・演出の先輩って、猫道さんと世莉さんで、この二人も共通点を探す方が難しいくらいなのだが、どちらも敬慕しております。表現としても人間としても、やっぱりねぇ、誰かしら先輩みたいなのがいないと、成長も頭打ちですよ。猫道一家と時間堂という、全然違う団体とここ一ヶ月で絡んでみて、でも逆に DULL-COLORED POP はどんどんくっきりとにび色ポップを強めていける気がしているのです。

最後になったが打ち上げでもうひとつ嬉しい出会いがあった。来年旗上げ予定の第二牡丹という劇団の主宰である某青年と知り合い、次回DCPOP公演で一緒にお仕事させて頂く運びとなった。真っ直ぐな目をしたいい男であった。ちょっと昔のヤンキー漫画とかに出てきそうな香りがあってよかった。まだ全然何も知らない人なので、今後仲良くしていきたい。待村朋子嬢とも久方ぶりに話したが、彼女も今回の舞台では役者を上げて板を踏んでおり、是非一緒に芝居を作ってみたいものである。つか、第二牡丹の旗上げに大変期待。劇団旗上げするって尋常じゃなく大変だから、ニヤニヤしながら顛末を見守りたい。

いろいろ書いたが、俺は俺のことが大好きだ。ティースプーン一杯分のアイロニーを溶かして、たまには驕慢の紅茶を飲み干そうぜ。

次はビールかけだ。

コメント

投稿者:黒沢ナホ (2007年05月08日 02:24)

あらためてお疲れ様でした!念願のPLAYNOTEに名前を載せていただきとても嬉しいです☆
写真の貴夫さんカッコイイですね!
私の方こそ、舞台に関わるものとして大切なこと、そしてロックの精神も学ばせていただいています。
本当に素敵な人達ばかりで、これからダルカラと絡んでくれると思うと夢が膨らみます(胸をチラ見)♪

投稿者:Kenichi Tani (2007年05月08日 13:31)

いえいえ、こちらこそありがとうですー。
黒沢さんおらんかったらと思うとぞっとしますよ。
ロックの精神(笑)。まぁ、また一緒に何かやりましょ。
あと打ち上げで約束したけど何かして遊びましょうねー。