PLAYNOTE 初めて演出助手します@時間堂『ピンポン、のような』

2007年04月10日

初めて演出助手します@時間堂『ピンポン、のような』

[公演活動] 2007/04/10 05:55
チラシ

4/26~4/30に王子小劇場で上演される、時間堂『ピンポン、のような』で演出助手をすることになったよ。そしてもうしているよ。

作・演出は、昨年『vocalise』『俺の屍を越えていけ』で演出作を拝見し、DCPOP4『ベツレヘム精神病院』で三回構成のワークショップをお願いした黒澤世莉氏。スタニスラフスキーとサンフォード・マイズナーを学んだ下地を活かし、「舞台上で俳優が深呼吸できる演劇」という、リアリズムとも現代口語演劇ともちょっと違う、独特な感覚の演出論を考えている人です。

あと、DULL-COLORED POPからは清水那保が出演してしまうよ。

演出助手なんてクソめんどくせー仕事よく引き受けたよな、と、俺の心の中に住む悪魔怪獣ガニラモニラ(空想の産物)が呟くけれど、毎回稽古に行くのがとても楽しい&楽しみ。出演している俳優さんは、自分からすれば大変な先輩格であったり、同年代であっても強烈な個性やオーラを出していたりして、見ているだけで楽しいし、刺激される。

が、やっぱり一番面白いのは世莉さんの方法論。ここまで具体的に演出しないで、これほど具体的な方向性に俳優を導いていく人はそうそう見ない。ほら、演出家ってさ、あれですよ、我が強くて芸術家気質で、その上短気で、あと酒と女が大好きで、俺がおれがオレガ(ビートルズが好きな人はLet It Be収録の『I ME MINE』を思い出そう)、みたいなイメージが一般的じゃないですか。そんな奴あんまいないけど。あれ、話がずれたな。

自身の演出的野心もありつつ、それと同じかそれ以上に「俳優をどう育てるか」ということをとても真剣に考えている人なので、独特のエクササイズや発想を多数持っており、ちょっと驚きが多い稽古場。どうやら彼は、一見するとリアリズムのようなものをやっているように見えて、ピーター・ブルックのような魔力を信じているらしい。まだ三十一歳と若い方なので、まだこの先に広大なものを見据えているのだろうけど、現時点でも観ていてちょっと目から鱗で面白い。

俺はと言うと、一緒にワークショップに参加してのうのうと稽古させてもらったり、にやにやしながら写真を撮ったり、小道具集めたり代役やったりと、まさに「助手」って感じのことをしています。だから別に王子に来ても谷賢一的な何かが観れるわけではないんですが、是非興味ある方はご来場下さいませ。

実はこの公演、「時間堂2007年計画」なるものの一貫で、一年間かけてワークショップと公演を並行して行いながら、より高い演劇的成果を目指そう、というでっかな話の一部なのです。俺は一応演出家としてこの年間計画に呼ばれています。世莉さんとはたまに稽古の話や演出論の話をして盛り上がっているわけですが、この年間計画を通して、世莉さんと自分たちがどういう地点に到達するのだろうかとても楽しみな感じ。DCPOPの活動と並行して、今年は王子に通う一年になりそうです。

リンク