PLAYNOTE ペドロ・アルモドバル監督『オール・アバウト・マイ・マザー』

2007年02月02日

ペドロ・アルモドバル監督『オール・アバウト・マイ・マザー』

[映画・美術など] 2007/02/02 04:34

人生の先輩に薦められたので観た。レビュー書いてるような暇はないんだが、今書いとかないとずっと書けない気がする(最近忙しくてそういう舞台、映画、本が多過ぎる)ので、メモがわりに書いておく。

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)

ペドロ・アルモドバル監督のヒューマンドラマ。17年前に夫と別れ、一人息子を育ててきたマヌエラは、ある日息子から夫について聞かれ、今まで秘密にしてきたことを話す決心をするが…。

ストーリーの展開としては、散漫というか、散文的というか。大きな仕掛けや構成上の巧みさは感じず。でも別にそれはマイナスではない。一本の映画を通して、畏敬の念で母を語った映画。

マヌエラはあちこちであれこれトラブルや一癖二癖ある人間たちに巻き込まれるが、常に受身。じっと話を聞いてやり、時に叱り飛ばし、時に一緒に泣く。どこにいても母親の立場である。あちこちのレビューとか読むとマヌエラの成長だとか自分探しだとかいう風に見る人も多いようだけれど、マヌエラという一人の人間を通してただ母性を描いた作品だと思う。

現在オカマの旧友、大女優、一回りも年下のシングルマザー、その母親、あと何だ、いろんな人いるけど、誰に対してもふとした瞬間に母としての顔を見せる。彼女たちの母になる。母性って何だろう? なんて考えると一晩じっくり酒が飲めそうだが、そんなこと考えずに、しんと静かにマヌエラ見てれば、何かわかるんじゃないかしら。

さらさらと小川のように流れる一筋の人生。美化も誇大化もせず、ただそれをしずしずと観て、勝手に感動する映画。別段とんでもなくビューティフルってわけでもない夕焼けとか枯れかけた老木とか見て感動できる人にはとてもいい映画。

CinemaScape/オール・アバウト・マイ・マザー(1999/仏=スペイン)にきゅんとくる言葉があったので引用。

ものすごい現実の「真ん中にいる人」って、案外さらっとしてるものだよね。 (citron)

そうだよねぇ。