PLAYNOTE 大島力監修『もう一度学びたい聖書』

2006年10月27日

大島力監修『もう一度学びたい聖書』

[読書] 2006/10/27 04:36

聖書を勉強しようと思い立ち、ギデオン協会が配ってる新約聖書原本をひたすら読んでいたんだけど、さすがにいきなり原本だと「?」過ぎたため、アンチョコ本を探していたとこで、御茶ノ水にあるキリスト教系の本屋にて発見。安かったので購入。

イラストや地図をふんだんに使いながら見開きごとに少しずつ旧約・新約の重要なエピソードが紹介されており、世界史の参考書のような読み応え。もう一歩マニアックなとこに突っ込んで欲しい物足りなさは感じたけど、アンチョコ本としてはかなりグッドな出来。

タイトルは「もう一度学びたい聖書」だけど、自分はちゃんと聖書のアウトラインを勉強するのは初めて。読み物としてこんなに面白いとは思わなかった。

話には聞いていたが、ユダヤ教の神(ヤハウェ)の苛烈さには驚くね。律法に背いた者は次々ぶち殺されているし、かの有名なモーセですら「統率力不足」と言われて約束の地・カナンを目の前にして荒野で野垂れ死んだりしている。選民思想ゆえに排他的であり、しかもこうも短気な神様を持ったユダヤ教が、民族宗教の粋を超えられず趨勢としてはキリスト教にとって代わられる、という構図は確かに理解できる。

あとキリスト教がもともとはとってもシンプルな宗教だったというのも今回初めて知った。天使がどんだけいて地獄はこうなっていて、とかはほとんど後付けで、当のキリストが言ったのは「悔い改めよ」「主を信じよ」とそれに派生する説教・人生訓ばかりだったみたい。かの有名な十二使徒がかなり人間的なのも面白い。ペトロなんかキリストが捕まった後に三度も「自分はキリストの弟子じゃない」と言って捕縛の手を逃れていたり、そもそもキリストが捕まる瞬間お連れはみんなすたこらと逃げ出していたり、何だかとっても人間的。

これから聖書に関連する本やウェブサイトを読み漁ろうと思ってるけど、こういう広く浅く読めて便利な索引のついている本が手元に一冊あると大変便利だろうな。すごくわかりやすいし読みやすいので万人におすすめ。この手のアンチョコ本的なものを買うのは知性の敗北な気がしてあまり胸を張れたものではないのだが、いやいや正直に言おう、いい買い物だった。

コメント

投稿者:manboufish (2006年10月27日 11:59)

聖書ではないですが、キリスト教のことを知るなら、遠藤周作の『キリストの誕生』『イエスの生涯』、もうひとつ忘れたけれど、
いわゆる"キリスト三部作"と言われる著書も面白いです。

投稿者:Kenichi Tani (2006年10月28日 01:47)

コメントありがとうございます!
遠藤周作は読もうかなぁと思ってましたが、おすすめ頂いたんで是非チェックしたいと思います。図書館にあるだろうし。