2006年07月30日
中島哲也監督『下妻物語』
ちょっと嫌な思い出があるので敬遠してたんだが、『嫌われ松子~』(こちらも中島哲也監督作品)があまりにもよかったので、勉強させてもらおうと思って観た。
…陳腐な感想しか出て来ない気がするけど、とにかくよかった~。『松子』もだけど、やばい、DVD欲しい。
観終わってみると、とりわけここが心に残った、とか、どこそこのシーンが特によかった、とかはないんだけど、映画嫌いの自分が全編飽きずに興奮したりじわーっと来たりしながら観れた、ってのはすごい。常に笑いや驚き、感動があった。現代のヴァイブを綺麗に汲み上げた名作にして、野心作。
映画詳しくないので「どこがどう」とは書けないけど、脚本にせよ演出にせよ、既存の映画にはなかったコミカル&ポップに驚く。センスいいとしか言いようがない。大胆なギャグシーン(冒頭のジャスコのとことか)やアクションシーンを思い切りよく戯画化しながら、しっとり・うるうるくるシーンは、丁寧に丁寧に、でしゃばり過ぎて役者を殺さない演出。平伏。
俺が思うに、特に00年代のポップ・カルチャーってのは一様に漫画・アニメの表現や手法に教化されているのだが、映画という媒体においてこれほどセンスよく漫画的・アニメ的なセンスや見せ方を昇華した人って中島哲也監督を置いていないんじゃないだろうか。それに、当時無名だったであろうこの原作小説を発掘して来て、これほど見事に脚本化してしまったのも驚愕。映像のセンスがいいのはCMディレクターとしての長い経験を考えれば納得だが、構成や展開、また映画独自のエピソードの追加(参考: Wikipedia)など、脚本家として映画の落とし所・見せ所をこれほどグッと捉えてるのはすごいなぁ。
軽薄なことしか書けそうにないからあんまり書きたくない。これ観て初めて深田恭子を可愛いと思ったとか、書きたくねーし。
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