PLAYNOTE 2006年7月18日の地球温暖化問題

2006年07月19日

2006年7月18日の地球温暖化問題

[トピックス] 2006/07/19 04:35

卒業かかってますんで、七月、テスト期間、テストやレポートに追われる毎日です。文章書くのは好きなので、レポートやるのは苦にならないんだけど、ブログにも何か書きたい。

今日はこんな時間まで「地球環境」という一般教養授業のレポート書いてたので、それを載せておきます。温暖化への危機感を啓蒙しよう! という趣旨のレポートなので、ブログでも Enlightment! 何の知識もなく書いているので、特に誰の参考にもならないと思いますが。

2006年7月18日の地球温暖化問題

文学部文学科演劇学専攻 四年五組四〇一番 谷賢一

大学生活最後の年に地球環境という授業を選択し、今まで触れることのなかった地球規模での気候変動について扱う講義内容に新鮮な驚きを感じているものの、四年間文学ばかりかじってきた人間にとって地学的見地からの説明を租借するのはやや難儀だ。こういったことを述べてしまうこと自体、自身の知性の敗北を認めるようで甚だ矜持心を揺さぶるものではあるが、わからないことを物知り顔で述べて誤魔化しても専門家である先生にはすぐばれてしまうこともありありと想像できる。自分の身の丈にあったことを考え、書こうと思う。

が、レポートのテーマは自由だ、と聞いて、身構えた。これでは余計に手の打ちようがない。人間は自由の刑に処されている、なんて一昔前の思想のヒーローが言ったものだが、そういう高次の発想ではなく、自分の場合単に路頭に迷っているだけである。エルニーニョとかすごく響きが格好いいと思うし、講義を聞く限りでは地球のロマンを感じさせてとてもいいのだが、授業で聴いたこと以外の知識では、似たような名前の選手がサッカーの世界にたくさんいたような気がする程度で(トニーニョ、シシーニョ、ロナウジーニョなどがすぐに思いつく)、手も足も出ないだろうから、ありきたりではあるが地球温暖化について書こうと思う。

地球温暖化と聞いてパッと思いつくのが、京都議定書の一件とアメリカのトンチキな環境問題への対応だ。つい最近、第59回のカンヌ映画祭に『AN INCONVENIENT TRUTH』という作品が出品され話題を呼んだ。地球温暖化を扱った映画だが、それ以上に前副大統領のゴア氏の半生を追ったドキュメンタリーであるという点が面白い。元ジャーナリストで地球温暖化に並々ならぬ関心を寄せ続けていたゴア前副大統領だが、当然その熱意は余ってこぼれてブッシュ大統領の及び腰な環境政策にふりかかる。このままだとあと10年で地球は破滅する、マンハッタンもサンフランシスコも水没するぞ、さぁ今こそ正しい大統領を選ぶ時期だ、と、さすがはジャーナリストとしても政治家としても一流の人物、センセーショナルな言葉を飛ばしているが、当のブッシュは「たぶん見ない」と全く取り合わない様子。近年世界的に流行している劇場型民主主義の社会では、大統領や首相こそ一番の人気商売なのだから、ゴア氏渾身のこの映画がポップコーン片手のアメリカ人(HAHAHA!)を震撼させ、「さすがにマンハッタンが沈むのは困る、スパイダーマンはどうなるんだ」と思わせればゴア氏の勝ちだが、多分みんなジョニー・デップとかオーランド・ブルームとかを観に行ってしまうだろう。さすがに自分はアメリカの排気ガス対策は世界でも最低レベルで、中国をも下回ると聞いてびっくりしたが、夏だし、きっと海賊の映画をみんな観に行ってしまう。

ちょうど今日、ネットのニュースにこんな記事が出ていた。「96%が温暖化問題に関心 経済広報センター調査」、共同通信が7月18日(火)17時32分に出した記事である。

日本経団連の外郭団体、経済広報センターは18日、地球温暖化問題について一般市民から募ったモニターアンケートの結果を発表した。温暖化問題に「非常に関心がある」「ある程度関心がある」と回答した人は合計で96%に上った。

同センターは「地球の平均気温が上昇し、都市でヒートアイランド現象が起きるなど、社会的関心が広がった結果だ」と分析している。

昨年2月に発効した、先進国に二酸化炭素(CO2)排出削減を義務付けた「京都議定書」についても「よく知っている」「ある程度知っている」は計85%だった。

日常生活の温暖化防止策として、複数回答で「冷暖房の温度に気を付ける」が81%、「こまめに消灯し、家電の主電源を切る」が76%、「ごみの排出量を減らす」が64%-などと答えた。

96%とは驚くべき数字だ。では少なくとも僕の家庭では自分以外は地球温暖化について高い関心を持っている勘定になる。地球の未来は明るいのかもしれない。しかし、話は戻るが人口2億5000万、産業も経済も世界一のアメリカの現政府があんな調子では、杉並区の主婦がこまめに電気を消したり、丸の内の小さなオフィスで冷房の設定温度を二度上げたりしたくらいでは、問題は解決するだろうか、と思わざるを得ない。僕はさっき「せめて地球温暖化問題について書くときくらい冷房を消そう」と思ってその通りにしたから、関心アリのパーセンテージが 1 ÷ 1億3000万 × 100 ポイントはアップしたことになるが、多分明日はまた冷房をつけてしまう。クールビズで設定28度を敢行しているどこかの部長さんだって、取引先から嫌味の一つも言われれば冷房のキンキンに効いた飲み屋で一杯ひっかけてタクシーでご帰宅、なんていう、極めて地球に申し訳ない行動を取り兼ねない。とかいった小さなことも勿論バカにしてはいけないのだが、やはり小さなことである。だからこそアメリカさんには頑張って欲しいところが、あの国にはもう神様だって迂闊に説教できないだろう。

もう一つ面白いニュースを見つけた。「<片山右京さん>てんぷら油でパリダカに挑む」。僕は初めて知ったのだが、片山右京氏も地球温暖化に関心を寄せる漢の一人で、以前はエコカーでシルクロードを走破したりもしているし、現在は大阪産業大学で客員教授などもやっているらしい。

しかし、「てんぷら油でパリダカ」とは、ドライビングテクニックのみならずコピーライターのセンスまで伺わせる大胆なアイディアだ。何でも使用するのは家庭の廃油を再生したバイオディーゼル燃料で、廃ガスに硫黄酸化物がほとんど含まれず、黒煙や二酸化炭素も少ないという。海洋汚染も防止できる上、主婦にとっては地球と右京を同時に応援できる夢のような企画である。これは杉並の主婦や丸の内のオフィスが云々とかいうレベルの話でなく、立派な啓蒙活動であり、大きな波及力を持つ可能性を持つものだ。少なくとも可能性は。だが、現にヤフーニュースに掲載されたし、それを読んで一介の明大生である僕も地球と右京を応援しようという気概が強まった。ましてやプロジェクトに参加する大阪産業大学の学生らは、「僕らの集めた油が砂漠の右京を完走させた。次は地球だ!」みたいな勢いと感動を持ってこの先の人生を生きていくことだろう。片山右京は前々から名前が格好いいなと思っていたが、実に粋なことをする漢だ。すごく応援したい。

他にも2006年7月18日の地球温暖化問題関連ニュースを見てみると、サミットが声明を採択していたり、関西電力や三井物産が頑張ったりしているし、前述の通り杉並の主婦や丸の内のオフィスも頑張っているようだ。が、その裏で、まさに日本から見て地球の裏に近い場所での出来事になるが、アルプスではどでかい岩が温暖化の影響で崩落したとのニュースも伝えられている。記事によれば、岩塊の大きさは40万から60万立方メートルで、高さ147メートルの霞が関ビル(容積約50万立方メートル)が丸ごと落ちた格好であり、

地質学の専門家によると、崩落には地球温暖化が影響している。氷河が後退し、高山の地盤が緩んでいるためだ。スイスのアルプスでは1985年から2000年までの間に氷河が約22%減少、今後も温暖化に歯止めがかからなければ同地域の氷河は世紀末には消滅するとの研究結果もある。

という。つい先週の授業で氷河に触れたばかりだが、こう目に見える形で崩落されると急にリアリティが生まれてくる。

突然文化論になるが、現代は視覚の時代であると思う。情報化社会などと一般に言われるが、我々が日常的に手に入れる情報の大半が視覚からだし、何を認識するにしても視覚は切って離せない。無論以前から視覚は人間にとって重要な情報ツールだったが、鐘の音に時刻を聞き、書物よりも口頭・口承で情報の伝達が行われていた時代には、情報へのアクセスや現象の認識に関して視覚の占める割合が今よりかなり少なかったのは間違いない。地球温暖化はとてつもなく巨大なスケールの問題だが、このアルプスの巨岩崩落のように目に見えて感じられるケースは極めて稀だし、音に聞こえるものでもない。さすがに取引先にいいようにあしらわれて激昂しながら丸の内のオフィスに帰った前述の部長も、目の前で丸ビルが温暖化のためにこっぱみじんに崩落でもしていれば、設定温度も変えないしタクシーにも乗らないだろう。だが、地球温暖化が進行しているのは間違いないとはいえ、実際に崩落するのはスイスの奥地においてであり、東京に住む我々が地球温暖化を常に新鮮に感じ続けるのは極めて難しい。片山右京が毎日毎日あちこちの一般家庭に頭を下げて回り、僕に油を下さい、車に乗りたいんです、僕に油を下さい、とやっていれば、我々は忘れない。だが現実はそうではない。我々は忘れてしまうのだ。

再来月に小泉首相の任期が切れると日本はごった返しているが、この小論でも名前の上がったブッシュ大統領の任期もあと一年だ。今回主に参照したYahooニュースの地球温暖化ページから、昨年のものではあるが沖縄タイムズの社説がリンクされている。「温暖化防止、米国が率先してこそ」と題するもので、不遜な言い方にはなるが、大枠では僕が上にぐだぐだと述べた意見と同じである。まずアメリカ何とかしろよ、ということだ。同社説では、温暖化によって今世紀末にインド洋のセーシェル、モーリシャスなどの島々がまず真っ先に水没し、続いてセネガルや水の都ベニスもかなりの部分が水につかるという、と紹介している。どうやらマンハッタンはその先のようだ。僕はモーリシャス人の友達を二人ほど持っているのでモーリシャス水没は何としても割けたいが、多くのアメリカ人にとってはマンハッタンでも沈まない限り逼迫した問題としては映らないのかもしれない。となると、いずれマンハッタンが沈んでもおかしくないとも言えはしないだろうか。もちろんそんな事態になる前にアメリカが態度をひるがえし、ゴア前副大統領の映画は大ヒット、片山右京がパリダカを完走し、杉並の主婦や丸の内のオフィスが健気な努力を続けることで悲劇が回避されているであろうとは思うが、どうなるかはわからない。

結局のところ、どうなるかはわからない。だが、とりあえず僕はクーラーの電源を切ったまま、今夜の褥に着こうと思う。

参考ウェブサイト

記事中に言及したものを中心に、主なもののみ記載。

コメント

投稿者:みあざき (2006年07月20日 00:46)

おもしろかった(´∀`)
7月中なのに市川で37度とか大雨とかもうヤダヤダ。先日地域紙に流山市でナガサキなんたら蝶が捕れたぞ!と大喜びのおじさんが載っていたけれど、恐怖を感じました。でも別の地域紙に沼南戦隊テガレンジャーが河童と一緒にがんばっていたので元気がでてきました。テガレンジャー。トライアスロンなんてできるんですかね…。
おじゃましました。

投稿者:Kenichi Tani (2006年07月20日 02:52)

このみあざきはGreenな人?最近宮崎姓身の回りに多いので…スンマセン。でも市川とか流山とか書いてるからきっとそうだよな。
読んでくれてありがとう、こんな長い駄文を…。夜中に書いた文章ってのは恐いやね。なぜか片山右京って名前が面白くて仕方なかったんだ。

投稿者:fujico (2006年07月21日 01:53)

最初の青い部分で挫折しました。

投稿者:Kenichi Tani (2006年07月22日 02:58)

まぁそれでいいよ(笑)。

投稿者:Kenichi Tani (2007年01月10日 00:38)

今読んだら割と面白かった。