2006年05月29日
カカフカカ・高山銀平ワークショップ
ワークショップの様子
早稲田のお笑い演劇・映像サークル・カカフカカを主宰する高山銀平氏のワークショップに参加して来た(PROJECT STARLIGHT主催)。どんな内容やんのかなーとワクテカしてたが、意外にもどストレートに来た。高山流のコントの作り方について、であった。
早稲田大学新学生会館東棟四階練習室にて。
油断して私服で行ったらみんな稽古着来てた。焦る、と言うより、やる気ねーなこいつ的に思われかねん、と少し心配する。しかもガンガンに二日酔いであった。まずい。
最初は高山氏が台本を作る行程について。
「妄想→メモ→執筆→推敲」。
推敲は、夜に書いたものは昼に、昼に書いたものは夜に。違う時間帯に三回は見直したい、らしい。「妄想」で膨らんだ悪ノリ含むアイディアをきっちり料理しようという、頭が下がる真面目さ。コント書くって大変だろうな。
続いて二人一組で軽いゲーム。一人がある名詞を言って、相手がそのイメージを裏切る感じで修飾語をつける。例えば「銀行強盗」→「気弱な銀行強盗」、「忍者」→「小学生の忍者」。これをやる場合、単語を修飾する二人目よりも、お題となる単語を提供する一人目の方が大事と言う。また、意外性や違和感が笑いの元だ、とも。
すごくよくわかる。芝居でギャグが生まれやすい設定やシチュエーションは何か、俺もずっと考えてるけど、コントの場合より先鋭化した形で設定や状況の面白さを求められるだろう(笑いとは何か、って問題については、俺は触れられないのでベルクソンや岩藤一成に任せておこう。でも感覚的には高山氏の言うことは理解できた)。
このゲームを発展させながら少し遊んだ後、エチュードゲームみたいなものへ。一つ目のゲームがコント作りの作家的な面を扱ったのに対し、今度は役者の力だ。
ただのんべんだらりとエチュードをするのではなく、与えられた役の設定を、よりわかりやすく特徴的に表現する。笑いを取ろうとか小粋な話を作ろう、ということでなく、キャラクタリゼーションにだけ心を配る。最初は「小学生の忍者」「外人の医者」などから始まり、徐々に複雑なものへ。「透明人間の忍者の患者だが、どうやら宇宙人らしい」みたいなハイレベルなものまで発展。やってる人は相当つらそうであった(笑)。
続いて今度は、役者が自分で役の設定を考え、観ている人に当てさせる。二つキーワードを使うのが条件で、たいてい性格+職業だった。「ピカチュウの警察官」とか「齢90歳だがオリンピックに出たがる元ブックオフの店員」とか、段々複雑化して来てわけがわからぬ感じに。重要なのは、そのキャラクター・職業・性格の普遍的なイメージをうまく抽出し、表現すること。簡単なようでなかなかそうはいかない。俺は「痴話喧嘩の最中の怒りっぽいピノキオ」にした。人前で演技するなんてどんだけぶりだ。ああ、心臓に悪い。うまくイメージを伝えられたようで一安心。
この後カカフカカ次回公演の台本(本物)を使って読み稽古。この途中で俺は退散。一番肝心な「コント作り」のプロセスをキャンセルした格好で、何とも実に悔やまれる。だが次に大事な予定が控えていたので仕方がなかった。無念。
高山氏について。予想よりずっと落ち着いた方であった。理知的な人だろうとは思っていたが、こんなに整然とコント作りを語るとは思わなかった。てんでんばらばらな参加者たちをうまくまとめ、いじり、突っ込む姿はさすが。たまに個人的にツボってたり、逆に苦々しい表情を押さえ切れてなかったのを見てこっそり楽しんでいた俺。本当はかなりハチャメチャな人だろうと思う。ワークショップ終了後、食べたり飲んだりするそうだったから、残って是非お話したかったな。
コントを書く気はさらさらないけど、いい勉強&いい刺激になりました。
Trackback
Trackbackしようぜ
この記事に関連する記事を書かれた方は気軽にトラバって下さい。
Trackback URL: http://www.playnote.net/mt/mt-tb.cgi/644






コメントを投稿する