PLAYNOTE テレビ東京『美の巨人たち~シュザンヌ・ヴァラドン~』

2006年03月12日

テレビ東京『美の巨人たち~シュザンヌ・ヴァラドン~』

[映画・美術など] 2006/03/12 01:00
シュザンヌ・ヴァラドン「シーツを手にした裸婦」
公式サイトより引用

ユトリロはともかくヴァラドンの特集なんて珍しい。こうやってブラウン菅を通してみると、自分のキャラクターだったものが突然実在の人物として独立し、奇妙な感じを受けてしまう。

ユトリロ、ラパン・アジルはもちろん、芝居で使った固有名詞がバンバン出てきてそのたびほくそえむ俺。ヴァラドンの回とは言えやはりユトリロの生涯との関係は置いておけなかったらしく、割とユトリロ寄りの描かれ方をしていたが、30分番組でここまでやってくれれば文句はない。人生ばっか辿らずちゃんと作品を前面に押し出しており好感が持てる。

ほとんど見たことある絵や写真ばかりだったが、ヴァラドンの使っていたパレットは初めて見た。ユトリロはパレットの片隅にパリの街を描いていたが、ヴァラドンは一輪の花を描いていた。意外と言えば意外、彼女らしいと言えば彼女らしい。あれは印象的だったなぁ。

番組の冒頭、本当に一番最初のナレーションで、「にび色の空に冷たい空気が降りてくる。パリの冬は…」と始まったのには驚いた。DULL-COLORED=にび色なので。仮チラシでも「彼のキャンバスを埋めたのは、パリ・モンマルトルの丘の上、にび色の世界」と書いたけれど、奇妙な符号があったもんだ。

ちっ。録画しときゃよかった。