PLAYNOTE 劇団宝船『あいつは泥棒』

2006年02月20日

劇団宝船『あいつは泥棒』

[演劇レビュー] 2006/02/20 01:00

下北沢駅前劇場にて。

小劇場界を中心に個性派役者が終結しており、かなり壮観。劇場ロビーの祝い酒がえらい豪華な顔ぶれになっていてビビった。仕込んでる最中は松本氏をはじめとしていつものメンバーって感じでVIP臭などさっぱりしなかったが、えらい現場で明かり触らせてもらってたんだなーと実感。いい芝居を裏に徹してサポートする、スタッフの喜び、みたいなものをちらっと感じてしまった。

高木珠里さんの演技に完全にやられた。変幻自在、っつかやりたい放題。器用だし、でかい。存在感が。今度 OFF OFF でやる芝居も観に行きたいなってくらい気に入ってしまった。

ストーリーがしっかり一本あって、ネタも話のフレームを壊さない入れ方だったのに、あの破壊力はすごい。キャラ設定の時点で勝ってるな。おとぎ話っぽい空気感を話の頭とケツに置いて、全体をパステルカラーな感じでまとめたのが大変よかった。途中で濃ゆい人ばかり出てきたのに、終わってみるとヒューマンドラマな印象。恋愛エピソードが終始話のどこかで起きていたのに、安いドラマなんかと違って違和感や嫌悪感を感じなかったのは、役者の力なんだろうなぁ。その一人一人に光を当てる演出と脚本も見事。久々にいいお芝居を観たのでありました。