PLAYNOTE ジャコ・パストリアス『ジャコ・パストリアスの肖像+2』

2005年12月18日

ジャコ・パストリアス『ジャコ・パストリアスの肖像+2』

[音楽・ビートルズ] 2005/12/18 09:15

久々に目を剥くくらいすげー音楽を聴いた。世紀の天才ベーシスト・ジャコ・パストリアスの華々しく衝撃的なデビューアルバム。

確かライナーノーツに書いてあった言葉だと思うけど、ベース一本がパーカッションのようになったりブラス系の楽器の音のようになったり、とにかくベースの可能性を一気に広げた、つか広げ過ぎてしまったようなアルバム。どういう頭してんだ、こいつ。

楽曲も、これモダン・ジャズって言うんだかフュージョンって言うんだか知らないけど、シンフォニーのような多彩さ・豊かさを見せていて驚く。ベースを中心にこれだけ流麗な曲を作って弾いてしまうとは。

ほんの少しギターとベースが弾けるだけの自分なのでテクニック的なことはよくわからないけど、とんでもないことをやっていることだけはよくわかる。リズムを刻む速さとか正確さとか、そういうとこで。あとは音作りがすごい。本当にブラスのような響きを見せる個所もあるし、ハーモニクスや和音をふんだんに使ってとてもベース一本とは思えないものを弾いている。すごい。

melicoのベーシスト・新戸の最大オススメCDってことで借りてきたが、本当に借りてよかった。何だかまだ全貌を掴み切れてないので、長く聴いてすこしずつジャコの天才に酔いしれていこうと思う。

追記: ジャコについて語る新戸の熱っぽさがまた良い。これ読んで↓で何か語ってくれることを切望。

コメント

投稿者:しんと (2005年12月18日 22:22)

 では少し。

 この人はソロデビューする前からだったか、酒と薬で無茶苦茶になってますね。死ぬ2~3年前くらいの音源は聴けたもんじゃないのもあるみたいだけど日本では売られてないし、輸入版専門店に行ってまで買おうとは思えぬ。
 ジャコのアルバム的最高傑作はソロ2作目の「WORD OF MOUTH」だと思う。デビュー作はベースの可能性をおっぴろげた、文字通り衝撃的(インパクト先行)なものだけど、2ndはスタンダードなビッグバンド中心に作られていて、ジャケットが白夜の時の太陽の連続写真なんだけどまさしくそんなイメージがもてる、なんというか世界の果てが見て取れるような感じ。
 曲単位ではチキン、Teen Town、3views of a secretです。チキンは今ではバンドマンの間ではセッションの代表曲。このキメを何度弾いたことか。Teen Townは高校の時に必死になってコピーに励んだ思い出の一曲。今では全く弾けません。で、3views of a secret。これ以上に壮大なビッグバンドの曲を聴いたことがない。夜の草原、地平線から太陽が少しずつ昇って来るような景色が、音楽から瞼に映ってくる。

 やっぱちょっと長くなると思った。でもまだまだ出ますが。あと小話して〆ます。
 日本で公演を行った時、広島湾にベースを投げ捨てたとか(これは作り話のようだが有名な話になってるらしい)、自分も海に飛び込んで救急車に乗せられる際、シャツの中からタコを取り出したとか(こっちは実話)。
 死んだ時の話もすると、酒と薬でグダグダになったままクラブに入ろうとしたら格闘家のガードマンにボコボコにされて死んだらしい。右の目ん玉飛び出る位殴られてたそうで、ガードマンは正当防衛を主張したらしいけど、もちろん殺人で実刑判決。病院で生命維持装置使って延命してたみたいなんだけど、諦めて装置外しても3時間くらい心臓は動き続けてたみたい。それをみた父親が「ジャコのリズム感は凄いと思ってたけどまさかこれほどまでとはね」とジャコの最期に言葉を遺したそうです。イジョーお疲れ様でした。

投稿者:しんと (2005年12月18日 22:29)

 あと、子供の頃にリトルリーグに入っていて、ジャコは野球の才能もあったから周りから嫉妬されて、ジャコがゴロをキャッチした時に周りの子供が大勢でジャコを血祭りにあげたそう。そしたら左手折れちゃったんだってさー。それまではドラム叩いてたんだけど、折れたら握力が戻らなくてしょうがなくベースを持ったというのが彼のべーシストとしての1ページ目です。イジョー

投稿者:しんと (2005年12月18日 22:46)

 さらに、エレキベースからフレットを抜いてエレベながらウッドベースのようなサウンドが出る「フレットレスベース」を作ったのもジャコ。今ではジャズ・フュージョンにはなくてはならないものとなっています。ちなみにこの人、フレットレスを2本盗まれています。

投稿者:Kenichi Tani (2005年12月18日 23:44)

す、すごい。多分自分が一番気づいているだろうけど、「では少し。」と言って書く量じゃない(笑)。まぁこの人で卒論一本書いちゃうくらいだから、しんとにとっちゃ朝飯前なんだろうけど。

とりあえず今週は1stをしっかり聴いて、来週にでもワードオブマウス借りてみることにしまっす。貴重なコメントさんきゅー!

投稿者:D. (2005年12月20日 23:28)

 初めまして。英国留学でヒットして以来ずっと読ませてもらってます。Newcastleに居ます。
「トレーシーの肖像」に代表される語りかけるような暖かいフレットレスの音が真骨頂だと思います。"Come on, Come over"のような速いランでもアタックが本当に柔らかくて。最近のスラッパーもよくジャコをカバーするけど、そこんとこが基本的に違うんよね。プレイも真似できないけど、あの音で弾き続けるのがまずできない!本人もできなくなってたみたいで(笑)末期のイタリアの最悪ライブの輸入盤持ってますけど、タッチ楽にするために音歪ませすぎゲイン上げすぎで何やってるのか分からない。
 ああ、CD聞きたくなってきた。全部日本に置いてきたからね(涙)英国留学中、そういう気分になったことなかったですか?
 また来ますね!
PS 骨折したのはアメフトじゃなかったっけ?