2005年12月08日
東京都美術館『プーシキン美術館展』
何だかよくわからないけどフランス近代美術の巨匠の作品がずらり揃っているそうなので行って来た。上野は東京都美術館にて。
展示は近代美術の展開を年代順に追っていて大変ていねい&親切。展示されている画家も有名な人ばかりだから、近代美術史の教科書のような感じで勉強になる。
右の写真はカミーユ・ピサロの『オペラ大通り、雪の効果、朝』。これがすごくよかったなぁ。本物はもっと霞がかったような景色で、色調ももっとセピアっぽい感じだった。ユトリロに影響を与えたと言われるけど、なるほど壁や土の塗り方や人物のとらえ方はユトリロを彷彿とさせる。同じく印象主義セクションにあったものではラファエリの『サン=ミッシェル大通り』が大変よかった。印象派っぽい背景のとらえ方と、古典主義の匂いを感じるくらい力強い人物描写のコントラストが◎。

セザンヌ『池にかかる橋』
次の「セザンヌと新印象主義」セクションではセザンヌの『池にかかる橋』が抜群によかった。この写真でわっかるかなー。わっかんねーだろうなー。まるでキュビズムのように画布を幾何学的に分割して塗っているんだけど、色がとにかく透明で鮮やかで、すごくファンタジックな雰囲気。セザンヌって別に好きでも嫌いでもなかったけど、この作品はよかったな。
前半の興奮に比べると後半はややトーンダウン。ゴーギャンとかゴッホとかボナールとか、それぞれの魅力が十分感じられる絵ではなくて(ゴーギャンは割とよかった、ごめん)、ほとんど客寄せのためにとりあえず置いとけって感じがした。
『マティスとフォーヴィスム』セクションも薄かったなぁ。一度フォーヴィスム中心の展覧会とか見てみたい。
これから行く人へ。展示内容は結構おすすめだけど、展示終了間近なので絶望的なまでに混雑することが予想されます。土日には人間の洪水が見たい人が行くと良いでしょう。絵? 絵なんか見れねぇよ。平日昼間でさえそこそこ混んでたんだから。
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