PLAYNOTE 11月のまとめ

2005年11月28日

11月のまとめ

[雑記・メモ] 2005/11/28 20:00

胸が痛いのに煙草を吸ってしまう。胸が痛いから煙草を吸ってしまう。どっちだ?

センチメンタルな意味だけじゃなくて、実際先週くらいから右胸が痛む。気胸の再発じゃねぇだろうな、と一瞬理性の赤信号が脳裏に灯るが、二時間もするとどうでもよくなってもう一本火を点けてしまう。可能性に怯えて石橋を叩く理性が残せるほど、ぬるい人生は送ってないつもりだぜ。

最近人から「躁病じゃない?」と言われたが、鬱病の気質も十分にあると思う。身の回りに割と精神病関係でお医者様のお世話になった人が多いのだから相談すればいいのだけれど、いろいろ差し障りがあってあの人もこの人もダメだったりする。人物相関図とか書きたがる類の人間はどういう神経してんだろう。線一本で繋がるほどシンプルな人間関係なら、この世は極楽浄土だぜ。

「生きるという事は、たいへんな事だ。あちこちから鎖がからまっていて、少しでも動くと、血が噴き出す」。太宰治『桜桃』より。この一文すげー好きなんだよなぁ。

頭の中で二匹の猿が必死になってバナナの取り合いをしている絵が浮かぶ。夜の新宿の洪水のようなネオンサインや、公園にあるブサイクなクマやウマの遊具や、ビールの純真無垢な黄金色に感動するが、秋晴れの雲一つない青空には唾を吐いてやりたくなる。ガシャポンやったらドムが出た。心のバランスをとろうとして、結局次の芝居の構想を考えるしか選択肢がないのに気づいて死にたくなる。マンハッタンに住みたい。

先日、玄関のドアを開けると季節外れの雨がえるがいて、紫色の音色で天高くげろげろ鳴いていた。「迷子かい?」と聞くと、彼はぴたりと紫色の声を止め、ここ半年のニューヨーク・ダウ平均価格の推移について語り始めたから、迷うことなく踏み潰してやった。足をそっとどけると、かえるは潰れてスポーツカーのようになっており、大層ご機嫌であった。俺は今日本で一番速いかえるだぜ、といきがっていたが、オイルが漏れていたので当然走れない。ぷすん、ぷすん、げこげこ。そんなことより俺が腹が立ったのは、駅で新聞を買って経済欄を読んでみると、かえるの野郎がご高説を垂れていた市場変動がすべて嘘だったということだ。ちくしょう、と思って新聞を握り潰して目を上げると、電車の車内、すべての人間が紫色の雨がえるに変わっているではないか! うわー!

そうなのだ。中学校で分子や原子について習った人が多いと思うが、それはすべて嘘で、物体は、分解していくとすべてかえるに還元される。電子顕微鏡がすごく高価なのは、むかし、人間の細胞を拡大して見て、ひしめきあうかえるの大群に肝を潰して死んでしまった人々、そんな不幸な例をもう作らないためなのだ。アダムとイブの説話を覚えているだろう。知るってことは、この世の真実を知るってことは、とんでもない代償を支払うこととトレードなんだぜ。かえるかえるかえる。

昔のある偉い哲学者が言った言葉。
「“空虚”とは、赤ちゃんの神さまの目が、戦うべきものである。」
うーむ、深い。

自由連想という形でしかプライマル・スクリームできないひし形の魂。そこから生える棕櫚の木は、蒼天を突き抜け、伸びる伸びるいわし雲の遥か上空、そこで梢をいっぱいに広げ、世界にビールの雨を降らせるぜ。押入れから昔使っていた黒電話が出てきたが、電話線がスパゲッティのように無数に出ていて、コードレス時代の我々が気づかないハートとハートの貿易摩擦をこの上なく視覚的に表現していたものだから、ミッフィー。

寝よ。