PLAYNOTE 劇団YAX直線『三重殺』

2005年11月26日

劇団YAX直線『三重殺』

[演劇レビュー] 2005/11/26 23:45

友達の鈴木さや香が出ていたので観に行った。王子神谷にある「シアターバビロンのほとりにて」という劇場にて。

初っ端からアクセル全開のギャグで、かなり置いてかれた。すごいハイテンションで、ギャグ入れるためなら話の筋とか整合性とかガンガンぶっ壊していく感じ。ハマれば面白いんだろうけど、個人的には一つもギャグが面白くなかったので全く楽しめなかった。「そうだよそうだよソースだよ」とか「アイムソーリー、ひげそーリー」とか、正気かと思う。つかお前は小学生かと思う。下品なネタやくどいネタもかなり多く、不快だった。

作・演出・出演を兼ねる主宰が役を変えつつ何度も登場し、一度登場するとひっっったすらネタを引っ張るのだけれど、彼のギャグが一番聞いていてつらかった。つら過ぎて途中退場してしまった。芝居で途中退場したのは生まれてはじめてかもしれない。

鈴木さや香は普段見れない超ハイテンションのギャグキャラを演じており、多分台本にあるネタなのだろう、やっぱりギャグは笑えなかったけど、体のキレの良さや表情の豊かさ、声の通りの良さなどは素晴らしかったと思う。

ギャグの不発は置いておくにしても、スタッフ面もかなりおろそか。いい加減過ぎるパネルの建て込み。隙間が全く埋まってない上に色が全然違っており、傾いているように見えたものも。リアリティだけが演劇の表現ではないけれど、あそこまで投げ遣りだと客に失礼だろう。いっそ素舞台という選択肢でもよかったくらい。音響も選曲はベタ、レベルチェックもいい加減でかなりマイナス。照明もぬるい上に方針が見えず、薄暗かったり顔がとれなかったり、そういうのを開き直っていると思った。こういうところは努力次第でいくらでもよくできるのに。もったいない。

俺は二時間を過ぎたところで出てしまったけれど、二時間半あったらしい。長過ぎる…。

パンフには「三重殺とはトリプルプレーの意味。一気にチャンスが来るか、すべてを失うか。この芝居はこの劇団にとって、どちらの意味のトリプルプレーだろう?」というような危機感のある文章が載せられていたが、だったらもう少し丁寧に、客の目を意識して作った方がよかったのではないかと思う。

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