PLAYNOTE 活劇工房特別興行『動物園物語』

2005年10月01日

活劇工房特別興行『動物園物語』

[演劇レビュー] 2005/10/01 20:31

友達が演出してるので観に行った。エドワード・オールビー原作。明大地下アトリエにて。

簡素だけどなかなか素敵なセット。外光を取り入れてあったり、照明も何か見たことない置きライト使ったりして一風変わった感じ。普段見る地下アトリエとは違う景色があってわくわく。元は屋外公演を予定していたそうで実現できなくて残念ではあるけど、善戦だなぁと思う。

肝心の芝居の方は、台詞中心の芝居なのに声が通らず、話の展開もよく楽しみ方がわからず途中で船を漕いでしまった。ちょこっと "The Zoo Story" で検索してみた感じ、この戯曲をテーマに原稿用紙二十枚くらいは書けそうな作品っぽいんだけど、分析とか解釈とかする以前に物語(筋・展開・会話etc.)を楽しめなかった。いかにもな翻訳文体もカタい演技スタイル(これは演出意図かもしれないけど)も愛せなかったなぁ。

公式サイト: 『動物園物語』 Work in progress

コメント

投稿者:しのぶ (2005年10月02日 01:38)

エドワード・オールビー(Edward Albee)、だよね。
『動物園物語』、私は好きです。2種類見たけど、演出と俳優の技量で全然違う作品になりそう。かなり言葉をくずして演じたものが面白かったです。

投稿者:Kenichi Tani (2005年10月02日 02:46)

誤植でしたー。すんません。俳優の技量にかかる部分はかなりでかそうですね、この芝居。ずば抜けてチャーミングな役者がやったらそれだけで随分印象が違いそう。

投稿者:山本 (2005年10月10日 16:08)

すごい遅いコメントになって申し訳ないです。山本です。谷さん、観に来ていただいてありがとうございます。
「動物園物語」は上演の翻訳を、著名な鳴海四郎さんのものを採用するかしないかで大分変わって来ます。作品を左右する最初の一大決心のポイントですね。
鳴海さんの翻訳はご察しの通り、堅くて古臭い言い回しが結構あります。堅い演技スタイルというのはそういった部分から派生してしまったのかもしれません。極力翻訳の影響の出ないように気をつけてはいたのですが、やはり初見の観客の方にはそういうのが強く見えてしまったのかもしれません。そこは力不足でした。
僕は今回、「定番でもあり、今まで色々な団体がこの翻訳で上演してきた」という理由でこの鳴海さんの翻訳を使いましたが、そろそろ新しい決定版となる翻訳が出て欲しいなぁって思うんですよね。あと少しで執筆から半世紀が経つのですが、まだまだ年に2,3回は上演される不滅の戯曲。そろそろ21世紀にも生き抜いてくれる時勢に見合ったしっかりとした翻訳が出てきてほしいところです。それを祈りつつ幕。

投稿者:Kenichi Tani (2005年10月10日 22:56)

文章の翻訳は移植と再創造のほとんど真ん中にある行為だから、訳で芝居の雰囲気は全然違ってくるよね。個人的には現代戯曲なんだから自分で訳しちゃえ!と思いますが、古い訳や初読でピッタリ来ない訳でも後々やってるうちに自分の読みとは別の角度から光を当ててくれたりするから難しいもんだなぁと思います。

お疲れ様でしたー。