PLAYNOTE 劇団026『追憶の砂~ある戦場カメラマンの死~』

2005年07月22日

劇団026『追憶の砂~ある戦場カメラマンの死~』

[演劇レビュー] 2005/07/22 03:04

友達がお手伝いで参加していてご招待してくれたので行った。@シアターVアカサカ。

中東で報道活動を続ける二人の戦場カメラマンが九州弁を話す記憶喪失の日本人少年と出会い、「自分を探しに来た」と語る彼が記憶を取り戻す中で、二人も自分の生き方や世界の在り方について葛藤をはじめる…というような話。Inspired By 香田○生。

最近ハートと心臓が弱ってるのかもしれないけど、暗くてどろどろした芝居がダメになってきている。こないだ読んだチェーホフに関する書籍の中で、こんな言葉が引用されていたけど何か共感してしまう。年取ったのかな、俺。

たしかに世の中は汚らわしいもの、ろくでもない男や女でいっぱいです。しかし、それだからこそ、人は堆肥の悪臭をくぐったあとで、そこから真珠を取り出してくれる作家に感謝するのです。

こないだ長塚がすごいと書いたのは、↑をしっかりやってるからなんだよなぁ。

一応ラストで救いらしきものはあったけど、全然救われた感じがしなかった。人種差別、いじめ、レイプ、宗教戦争、核廃棄物…と、もうあらん限りの鬱なトピックを並べられてグロッキーでした。

主演の二人のカメラマンさんはすごく上手だった。他の方も、ものすごいテンション高くて集中力のある芝居をしていました。照明もすごいお金かかってるようで素敵。

大きな劇場でびっくりしました。どうやって採算とってんだろ?

コメント

投稿者:terasaki (2005年07月23日 23:58)

本当だ・・・最大収容は248人なのに、建物が立派だ・・・!ネットで見たら旗とかが建物の横から突き出していました。ハタボウのようですね。立地もいいし、使用料が高そうです!

私は今日、友人の舞台を見てきました。
何とも言えない感じでしたした。
滑舌が悪いところがあったりして、なんだか憂鬱な気持ちになりました。
言葉を使って伝える職業なのに、なんで滑舌が悪かったりするのだろうか・・・(T_T)

毎日の積み重ねの大切さを強く思って帰宅した次第でありました。
例え明日が、そして今日が本番ではないとしても、いつでも100パーセントの状態でなければ・・・と改めて思いました。

投稿者:Kenichi Tani (2005年07月24日 14:47)

248人も入るのかー。小劇場としては結構なクラスですよ。赤坂のあんなとこにあったら土地代も高いでしょうね。便がいいとは言いがたいけど。

役者の鏡みたいな心構えですね。台詞も聞こえない芝居は観ててほんとぐったりしますよね。もちろん芝居は台詞だけじゃないし、台詞偏重だった日本演劇界は反省すべき点も多いと思うけど。

投稿者:terasaki (2005年07月24日 20:55)

はい、本当にぐったりします。ストーリーが分からなくなってしまいますから。有名な作品をやっているなら良いのですが・・・。ほとんどがはじめて見る芝居という中で、日本語になっていない言葉がダー!っと来ると、頭の中が混乱してきます。「私は何のために芝居を見に来たのか。」と、悲しい気持ちになるものです。
日本の演劇界がセリフ偏重だったか否かについて、私は全く分かりませんが、基本ですからね・・・(T_T)
でも、芝居がセリフだけじゃないというのは私も同感です。
大事なのは気持ちです。力です。役を生きる生命力とか、そんなドア-ッとした激しく溢れる力が人の感動を動かしますね。特に舞台では。
私は、ものすごく演技が素晴らしいわけでなくても、そんな恐るべき生命力を放出する役者が好きです。