PLAYNOTE RUN-BEAT『雨間~メリーさんの羊~』

2005年07月09日

RUN-BEAT『雨間~メリーさんの羊~』

[演劇レビュー] 2005/07/09 23:48

今度『マクベス』に魔女役で出演してくれる清水那保が出演していたので観に行った。戦後、GHQ統治下の日本を舞台にしたお話。新宿タイニイアリスにて。

タイニイアリスと聞くとそれだけで足が遠のく。…俺はジンクスを割と信じる人間なんだけど、何かあそこで芝居を観るとすげーつまらなかったり何か悪いことが起きたりする。今回もばっちり起きた。携帯落としてディスプレイ全壊(全然見えない)。…やっぱり相性が悪い小屋らしい。

お芝居の内容もそれほどぐっと来ず。小劇場演技の典型で、ハイテンション+大声で泣くわ怒るわ叫ぶわ、と思ったら突然立ち直ってみたり。感情の断層が激し過ぎて幾度もつまづいた。全員じゃないけど、極端なひと数人の演技、あれは嘘だと思った。

脚本も今一つ好きになれず。「天皇を神と呼ぶ少女」に日本人テロリストを撃たせて事件にし、ほーらやっぱり戦前の教育は間違ってたんですよー、って喧伝するというGHQのアイディアも、そんなにニュースバリューのある事件じゃないんじゃないかなーと純粋に疑問。あれだけの手間隙と金を注ぎ込んでやるようなプロジェクトかな? 「日本人テロリスト」って設定はファンタジーなんだろうけど、これも気になった。

だが設定や時代考証の甘さは演技がよければいくらでもカバーできる。本や演出のせいかもしれないけど、さっき書いた「感情の断層」が痛かったと思う。いずれにせよ、80年代チックな小劇場演技を恥ずかしいと思っちゃう自分にはちょっと合わなかったかな。全体的に漫画チックな印象。

役者さんにはいい人が結構いた。特に主演の繭Co.さんが素晴らしかった。