PLAYNOTE 松岡和子さん・朝月真次郎さんにお会いした

2005年06月11日

松岡和子さん・朝月真次郎さんにお会いした

[公演活動] 2005/06/11 18:04

今度の明大文化プロジェクト『マクベス』ではいろんなプロのスタッフさんに監修をお願いしてるんだけど、その中からまず二人、翻訳家・松岡和子さんと、衣装デザイナー・朝月真次郎さんにお会いした。どちらもすごい方で、「プロ」って言葉は想像以上に重い言葉なのだなぁと実感。

松岡和子さん

サイン本写真
サイン本

日本を代表するシェイクスピア訳者で、最近の上演では河合祥一郎さんと並んで引っ張りだこな松岡和子さん。今回は松岡先生の訳を使わせて頂く、ということで、ご挨拶と、大胆不遜にも改訳のお話を。

明大の特別講義でたっぷり一時間半お話して頂いて、訳へのこだわりに頭が下がった。土下座したいくらい。訳へのこだわり、というよりもう、執着とか恋慕とか言った方が近いかもしれない。マクベスはもう第四版まで出ていて、初出からすでに十年が経とうとしているのに「まだ訳を手直ししたい」と言って、文庫本を携帯し、あかを入れまくっている(ちなみにその松岡さん手書きの朱が入った本、借りてしまった)。愛だ。

右上の写真は自分の本にもらったサイン。
"The night is long that never finds the day!"
と、マクベスの一節をまでしたためて下さった。超ハッピー。

そんな愛とこだわりのある訳本に、学生の浅知恵で改訳を施したい…という恐れ多い話をドキドキしながらしにいったのだけれど、さすが現場の人、一も二もなく快諾して下さった。「いい訳があったら頂戴しちゃおうかしら」なんてお茶目な一面もまたステキ。もうすっかり大ファンな俺。

とは言え、松岡先生の十年の愛の結晶である訳。そう安易な考えで変えられない。やばい、読み込まねば。気合気合。

朝月真次郎さん

舞台衣装専門、ではなく、LUNA MATTINO というブランドを持っていらっしゃる服飾デザイナーさん。TV番組『料理の鉄人』で鹿賀丈史さんが来ていたアレの…みたいな説明が多かったんだけれど、ググってみたら無茶苦茶すげー人であることが判明。こんな舞台の衣装をやってた。

  • 東宝ミュージカル『エリザベート』
  • H・アール・カオス作品多数
  • 宮本亜門演出『INTO THE WOODS』(新国立劇場)
  • 平幹二郎のシェイクスピアシリーズ

ちょっと待て。『料理の鉄人』とかで紹介しないでこっちで紹介しろよ。探せばまだ出てくるかもしれない。

芝浦ふ頭にある無茶苦茶オサレなギャラリーへお邪魔して、三時間くらいお話させて頂いたが、衣装のことに関しては素人同然の自分。ほとんど話にならなかった。衣装を語る言語を持っていないことに気づく。演出って舞台の全部をまんべんなく知ってなきゃいけない、とは思っていたけど、完全に手薄。自分にグーパンチ。

ただ、ものすごく丸くて柔らかい、優しい方で、
「僕が全部やっちゃったらつまんないでしょ、学生の方からどんどんやりたいこと言ってくれた方が面白いでしょ」
と背中を押してくれた。実際の衣装製作についても、技術的なことから金銭的なことまでどんどん話してくれる。そのバランス感覚のよさと熱意に打たれる。

衣装部の連中と肩を落としながらマックへ入り、ミーティングをして帰る。みんなやる気が十倍くらい出たと言っていた。

やることが急増した。あれこれ勉強しないと。前より余計忙しそうな。バイトしようと思ってたけどそんな暇もなさそう。@ローンとかマルイのゼロファーストへ駆け込む俺がいそうな。

関係者の誰よりも時間を割いて、誰よりも重い重圧を背負ってやっている自信があるけど、簡単な言葉で言えばやりがい、それがある。予算もあり、でかい舞台が使え、大勢のキャストがいてスタッフがいて、プロの手助けもあって、障害ももちろんあるけど、この環境でいい芝居が打てなければ言い訳は立たぬ。

頭の中には息を呑むような素晴らしい芝居のイメージが見えている。あとはこれを、俺の脳内のシノプスに走った幻から、二夜限りで消えるとは言え確実に存在する芝居として具現化していくこと。言い訳は立たぬ。頑張ろう。ハローキティ。

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Musical Baton (『SIESTA ―昼寝―』)

ちえさんから回ってまいりました、「Musical Baton」 詳しいことはこちらをごらんください。(2005年06月17日 22:16)

コメント

投稿者:myo (2005年06月12日 18:36)

すごい、すごい!聞けば聞くほど(読めば読むほど)スケールの大きさに驚かされるよ。こっちで、みんなに君のウワサ流しとくよ!講演は9月か~。見てみたかったなぁ。
anyway,一球入魂の意気ですごいの見せちゃってください。

投稿者:Kenichi Tani (2005年06月16日 01:07)

myoって書いてあるけどミオだよね?すげー大変だけどたまに楽しいよん。無事公演が終わればすごいうまいビールが飲めそうだ。映像撮るだろうから送るよ。

年末のタイ行きの金をためねば…。

投稿者:ユキ (2005年06月18日 05:32)

関係ないトラバ飛ばしてソーリー。
なんか「Musical Baton」という面白そうな企画があったので谷君にも飛ばしてみました。
ブログのネタにでもどーぞ。

投稿者:Kenichi Tani (2005年06月19日 04:57)

書いたぜ。

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