2005年04月25日
オーソン・ウェルズ監督『マクベス』
映画・美術など, 20:41
あんまり評価が高くないことは知っていたけど、それも納得。
表現主義的な視覚的演出や演劇的な構図・カット割は面白い、けどどこかちぐはぐな感じ。随分原作から台詞や構成をいじってるけど、それもプラスよりマイナスが目立つなぁ。何がしたかったのかよくわからん。
- マクベスの心理の変遷はポランスキー以上に平板な感じ。
- 強調されているキリスト教的な要素もドラマに貢献しておらずピンボケ。
- 夫人のキャラクターは王道を行く造型だけど、 sleep walking も今一つ迫力に欠ける上、最後が投身自殺ってのは…。完全に正気に見えた。
- いろいろ端折ってるので原作知らない人はストーリー追いづらそう。
- 何とか誤魔化そうとしてるけど、セットの安っぽさが…。23日間で撮られた超低予算映画だそうです。
これならウェルズが若い頃演出したブードゥー・マクベスをそのままフィルムバージョンにして残してくれた方が、演劇史的、あるいはシェイクスピア史的に貴重だったような。
ウェルズファンならいざ知らず、シェイクスピア映画が観たい! という人は他にいくらでも観るべきものがあるので敬遠していいと思います。
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