PLAYNOTE 四月大歌舞伎『与話情浮名横櫛』

2005年04月17日

四月大歌舞伎『与話情浮名横櫛』

[演劇レビュー] 2005/04/17 10:36

クラスの歌舞伎少女と一緒に見物。歌舞伎を見るってなるとやっぱ「観劇」より「見物」の方がしっくりくる。久々に観たけれど、イギリスの劇場でも見た観客と舞台の幸福な関係性がここにもある。客席も舞台もいい感じに肩の力が抜けて親近感があり、良い。

仁左衛門がとにかくいい男だったなぁ。途中、体操座りみたいなポーズをしてちょっと笑いそうになったんだけど、もう一度よく見てみると実に決まっている。粋である。玉三郎も相変わらずの美しさ。勘三郎、襲名後始めてみた。

芝居自体は世話物らしい世話物で、たいしてドラマチックでもないことを延々と口立てだけで説明していて当然中ダレするんだけど、歌舞伎少女曰く、「途中で寝てもいいですよ、って雰囲気がいい」のだそうだ。なるほど。「いつ目が覚めても、いつ見ても、いつも同じようなことやってるし」。歌舞伎は筋じゃないのだそうだ。うん、何となく頷ける。

帰り道、おじいちゃんおばあちゃんのデートコースとして歌舞伎座はOK、十分成立するけど、新国立劇場じゃあダメだよねぇ、成立しないねぇ、なんて話をしてた。この辺が現代演劇の課題な気がする。