PLAYNOTE ギリシャ旅行、おおざっぱなまとめ その2

2005年03月05日

ギリシャ旅行、おおざっぱなまとめ その2

[お出かけ・旅行] 2005/03/05 18:34

その1の続き。しっかり街ごとにまとめようと思ってたんだけど、どうにも時間がとれないので駆け足でギリシャ旅行を振り返っていきたい。

アテネ

何と言ってもパルテノン神殿が印象深い。アクロポリスの丘をひーひー言いながら登り切って門をくぐると、突然視界がぱっと開けてあの荘厳華麗な建物が! ぱらつく粉雪。あまりの美しさに言葉が出なかった。

他にはリカビトスの丘がよかったな。展望台みたいなとこで、アテネ市外を一望できる。暮れゆく夕日で紫色に染まる海めがけて。ギリシャ悲劇朗読 in ギリシャ、一発目。

「光よ、これがお前の見おさめだ! 生まれるべきにあらざる人から生まれ、交わるべきにあらざる人と交わり、流してはならぬ人の血を流した呪うべき人間、それがこの俺なのだ!」(ソフォクレス『オイディプス王』より)

アテネではオモニア駅近くの『Victor Hugo』というユースホステルに泊まったんだけど、泊まってる連中がすっげー面白かった。

当然バックパッカーは多いけど、出稼ぎ? に来てる人が多かった。アフガニスタンだのパキスタンだのフランスだのドイツだのからいろんな人が来ていて、「こいつぜってー就労ビザ持ってねーな」って人もちらほら。明らかに浮浪者風の人や、ピンクのモヒカンヘアーをしたイスラエル人など、やばげな人があちこちに。

でもみんな話してみるといい人だったなー。

デルフィにて

デルフィ

アポロン神殿のスケール感に圧倒される。聖域全体のスケールも相当なもので、ギムナジオン一つとっても感動モノなんだけど、その中心にあるアポロン神殿の威風堂々としたたたずまい、風格。デルフィは遺跡がホントにごろごろしていて、半ば古代にタイムスリップしたような感覚。

アテネのアクロポリスにあった古代劇場は瓦礫ばかりで原型をとどめてなかったけど、デルフィはしっかり当時の姿を残している。ニ発目。

「ああ、人の身の、何という禍いだろう、愛するというこのことは!」
「おお、ゼウス様、黄金の真偽を知るための明らかな証拠のしるしを、人間に与えられておきながら、人の良し悪しを見分けるしるしが、どうして、人の身に、つけられてはいないのでしょうか!」(エウリピデス『メディア』より)

クレタ島

フェリー片道11時間を乗り継いで、クレタ島へ。豪華客船みたいなので、バーやディスコ、プールまであった。俺はエコノミーなので椅子で寝た。起きると体のあちこちが痛んだが、久々に暖かくて出のいいシャワーが使えたのでよかった。←レベルの低い喜び

クレタ島のメインはクノッソス宮殿。ちょっと復旧の仕方が安っぽくてがっかりしたけど、3000年近く昔の人間がこれだけの文明を築いていたことに驚愕。建築もそうだけど、壁画に驚いた。タッチが物凄く繊細で、色彩鮮やか。古代にこんな着色料どーやって手に入れたんだろう?

あと、てっきり迷宮があるんだと思ってたら、ありませんでした。

オリンピア

ペロポネソス半島をぐんぐん下り、バスで六時間半。オリンピックの発祥の地、オリンピアへ。

オリンピアの遺跡も敷地がとにかく広大で、ほとんど原型をとどめてないんだけど、だがそれがいい。建物の土台といくつかの円柱だけしか残っていないけど、逆にそれが想像力を刺激する。世界の七不思議のひとつ、あのフェイディアスが作ったといわれるゼウス神像が安置されていた場所もあったりで感動。足元に転がるギリシャ文明の瓦礫に諸行無常を思う。

オリンピアで泊まったユースがひどかった。一泊10€(約1300円)という破格値なので文句は言えないが、夜8時でお湯が止まり、10時でフロントが閉まる。シャワーは超つめたいし部屋は暖房すらきいてない…。

オリンピアではカナダ人の双子バックパッカーと親しくなった。ユースも一緒で彼らとはこの後一緒にコリントス行くことになる。あ、オリンピアは商店で買ったオレンジがうまかったなー。

コリントス

ド田舎のオリンピアから突如都会な賑わいの街へ。ケバブ屋で食ったうまいピタケバブや、レストランで頼んでイカやらウサギやらが印象深い。

が、泊まった宿はひどかった。隙間風だらけで超寒い。蛇口をひねるとシャワーヘッドが吹っ飛ぶ。しかも出るのは水。二泊したので二日目は部屋を変えてもらった。カナダ人双子も同じとこ止まってたけど、連中はアタリの部屋にあたったらしい。

コリントスの遺跡は、むっちゃくちゃ期待して行ったんだけど、大したことありませんでした。いくらガレキ好きって言ってもここまで原型とどめてないとなぁ。説明プレートも何も出てないから何が何だかわかんないし。もうちょっと気合入れろよ、観光局。

エピダウロス古代劇場

エピダウロス

コリントスからバスで二時間くらい。オフシーズンなのでバスがほとんど出ておらず、行き着くまでに何十回人に道を聞いたかわからない。帰りのバスも四時間くらい待った。野外で。

が。そんな苦労も、あの古代劇場を見れた感動を思えば何ともない。ギリシャ一保存状態がよく、今でも毎年六月にギリシャ劇フェスティバルを開催しているエピダウロス劇場。14,000人収容! 圧巻。そして超ビューティフル。

音響効果のよさは、以前トルコ旅行で訪れたエフェスの古代劇場(これも最大クラスの劇場遺跡)よりさらにいい、気がした。自分の声がマイクを通したように跳ね返ってきて、完全に、ひたれる。当然やってきた。

「ゼウス、ゼウス様! 私たちのこうした様を、どうかご覧下さいませ。父鷲(おやわし)をなくした雛たちを!」(アイスキュロス『供養する女たち』より)

実際には二ページくらい延々と演じてたんだけど(身振り手振りつきで)、脳内で何か麻薬物質がどくどく出てるのがわかるくらい気持ちよかった。オフシーズンなので人もほとんどいないから、もう貸切状態。

それでも見てる人が五・六人はいたんだけど、そこでアテネから来たおばちゃんと仲良くなった。この写真はおばちゃんが撮ってくれたもの。その後ベルギーだかデンマークだかから来た老夫婦と一緒に世間話しながら四時間バスを待って、帰った。

(よくこの手の劇場の説明で、「ささやき声やコインを落とした音でも観客席の一番後ろまで届きます」的なのがあるけど、それは正直怪しいもの。確かにガラガラの状態ならそうだけど、一万四千人の観客の服と肌は相当音を吸収するはず。構造上役者と客の間に障害物がないから声は一直線に届くだろうけど、ささやき声は無理だろう。古代ギリシャの役者がつけていたマスクは拡声器の役割をも果たしていたそうだしね)

ギリシャの食事

イギリスでほとんど肉を食っていないので、ここぞとばかりに毎日羊やら豚やらを食っていた。スブラキ(ラムの串焼き)とケバブは毎日食ってたなぁ。他にはタラモサラータというペースト状の料理が印象深い。ナスとかトマトを使ったメニューが多かったのもよかった。なかなかイギリスじゃ食えないし。あいつらイモしか食わねぇ。

あとは酒。ウーゾという地酒が面白い。水を入れると白く濁る甘いお酒で、以前トルコで飲んだラクという酒とほぼ一緒。アルコール分40%なのですぐ酔える。ギリシャ料理にも合うし。

あとはワインが有名らしいけど、ワインの味はわからないからほとんど手をつけなかったな。一度日本人旅行者と知り合って「美味いから飲んでみろ」と言われて飲んだけど、どってことなかったし(笑)

総論

その1でも書いたけど、インフラは悪いし英語は通じないしで旅しやすい国ではないと思う。考えようによっちゃトルコより酷かったような。トルコは誰でも無茶苦茶親切だったけど、ギリシャ人は「外人めんどくせー」って感じの人もちらほらいたし。

が、古代遺跡マニアなら訪れないわけにはいかない国。古代ギリシャ時代のものだけに保存状態はよくないが、想像力と考古学的好奇心を刺激されっぱなしで、そういうのが好きな人にはたまらないはず。

個人的には今まで訪れた国の中で、再訪したい国ナンバーワン。チェコやトルコの方が印象はいいけど、エピダウロスでギリシャ劇を観ないと気がすまない。あそこに一万四千人の人が集って毎週ギリシャ悲劇を上演するなんて、考えただけでもわくわくする。地上の楽園だな。

コメント

投稿者:梅村 (2005年03月07日 20:18)

ども、梅村といいます。
ギリシャは僕も行きましたが、基本的にはいいところですよね。
旅行理由は聖闘星矢という漫画が好きだったからというだけのフザケたもの。
てっきり黄金十二宮はあるものだと思っていましたが・・・(笑)。

観光地としては、サントリーニ島のフィラが特に印象的でした。
町中の建物が白く塗られていて、夕暮れ時にその白壁が
少しずつ赤く染まっていくさまは、ボヘェーと見ていても飽きないものでした。

食事はスブラキとかにつけるサワークリームがウマウマ、
「サガナキ」とかいうチーズの揚げ物もウマウマでした。

投稿者:Kenichi Tani (2005年03月08日 12:12)

コメントありがとうございます。黄金十二宮が存在すると思ってギリシャまで行ってしまう梅村さんはすごい方ですね(笑)。初耳だ。

サントリーに行きたかったなー。写真見るだけでも綺麗ですもんね。僕もあそこはいつか行きたいです。できれば夏に。

サガナキは俺が食ったときは「まぁイケるな」程度でした。地球の歩き方とかに載ってる結構有名なとこだったんだけど。基本的に地元民が集まってるようなところの方がおいしかったなー。