2005年02月25日
雪のカンタベリーで上を向いて歩こう
今週イギリスは各地で大雪。カンタベリーに雪が積もるのは割と珍しいそうなので、大学生がこぞって雪合戦をやっていた。エッセイに追われてやつれきっていた俺は、それを尻目に「バカどもめ」と唾を吐く。
タイ人の友達んちに行くと、皆ものすごい真剣さで雪ダルマを作っている。おいおいガン、お前もう27だろう、いい大人が…と思ったけど、実はみんな雪を見るのが初めて。タイに雪は降らない。
「写真を撮りに行くからケニチも来い」
カメラまで持ち出して。初めて見る雪というものは、そんなに心を揺さぶるものなんだろうか?
きゅっきゅっと、雪を踏みしめる音に耳を傾けながら道を歩く。みんな何やら楽しそうに喋ったり雪をぶつけ合ったりしているが、俺の心はエッセイから離れない。物事がうまく進まないときは、時間もそれに歩を合わせて、遅々として進まない。あと一月? 一日千秋、日々これ試練の毎日で、それは永遠にも等しい時間だ。
すると、塞ぎ込んでいた俺の隣に来て、トゥーンが歌を歌い始めた。
It's all because of you
I'm feeling sad and blue
You went away, now my life is just a rainy day
And I love you so, how much you'll never know
You've gone away and left me lonely
メロディは、『上を向いて歩こう』。この瞬間、正直ね、何かちょっと泣きそうだったよ。
トゥーンが日本語の歌詞を教えてくれとせがむので、辺り一面真っ白のカンタベリーで、一緒になって『上を向いて歩こう』。発音が難しいらしく、トゥーンは何度教えても
「うーべーをぶーいてー」
になってしまう。もっともこの曲の場合、歌詞なんか何でもいい。どうしてメロディだけで、こんなに微妙な感情が伝わってくるんだろう?
埃を被ってはいるけど、いい歌だ。誰だ、スキヤキなんてあんぽんたんな名前つけたのは。
あと一ヶ月だけど、下向いてるといつでも泣けてきそうなので、夏の日を思い出しながら、「うべをぶいて」、歩くぜ。
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投稿者:にゃにゃ (2005年02月27日 13:09)
頑張れ
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