PLAYNOTE MONO、イギリス帰り第一作目

2005年01月07日

MONO、イギリス帰り第一作目

[演劇メモ] 2005/01/07 13:30

ネットが自由に使えるようになって、MONO『相対的浮世絵』の劇評を貪るように読んだ。作・演出の土田英生氏、一年のイギリス留学から帰ってからの第一作目ということで大注目。MONOという劇団のテイストも好きだし土田氏のロンドン日記も愛読してたし興味深々だったのだが。

劇評は皆あっさり。MONOの持ち味である会話の面白さと洒脱な笑いは相変わらず好評を博していたけど、シンプル、佳作、物足りない…という、どちらかというとがっかり系のレビューが多かった。

「英国留学の成果が見たかった」「何を勉強してきたのか」なんて厳しい言葉もあったけど、これにはちょっと同情した。一本目ですべてを形にできるはずもないし、裏を読めば一年の成果が100あるとして一本目で手の内をすべて見せてしまうようなこともしないだろう。

土田日記を愛読していたので、氏が留学中、帰国後やりたい芝居を思って相当な興奮を抱いていたことはよく知っている。帰国後MONOの芝居を観に行くのが楽しみ。その頃にはイギリスでの収穫がいい具合に熟成されて、これぞという芝居が観れる、ような気がする。

とは言え、野田秀樹も鴻上尚司もイギリス留学前後で作風が大きく変わることはなかったし、作家は結局自分に書けるものしか書けないものだ。テイストはそう変わるもんじゃない。土田氏が日記の中で繰り返し言っていた「劇的なるもの」は一体どういう形で舞台に乗るのだろう?

売れっ子作家の土田氏なんかと並べて書いて恐縮だが、俺も年賀メールの返事に「イギリス帰りで何作るのか期待してるよ」みたいな激励をいっぱいもらう。手応えはあるし、出てよーって嘆願してた知人の出演依頼もぽんぽん通って今のところ安泰なのだが、やっぱり観に来る友達は「イギリス帰りならでは!」を期待して観に来るんだろう。割と明確な形で舞台に乗せないと土田氏の轍を踏むかなーなどと心配しながら、台本を書き進めている。