PLAYNOTE 村上春樹『Sputnik Sweetheart』

2004年12月17日

村上春樹『Sputnik Sweetheart』

[読書] 2004/12/17 20:05

カンタベリーに新規開店した本屋を物色していて衝動買い。『スプートニクの恋人』英語版。表紙に注目。イギリスでの春樹の販売・イメージ戦略は随分日本のそれとは異なるらしい。

結論から書くと、英語で読んでよかったと思う。

村上春樹の女の描き方が嫌い(口調も性格も)なんだけど、英語で読んだせいかそれもあまり鼻につかず。この話は女性二人がメインキャラクターだから、日本語で読んだらそれはそれは辟易していたことだろう。かつ、春樹独特の日常の中に非日常が忍び込んでくる感覚も、遠い島国日本の出来事として違和感なくファンタジーとして読めた。例の春樹文体を差し引いてストーリーだけ楽しめたのは収穫。

『ノルウェーの森』以来、というよりもうほとんどデビュー以来春樹の主題って変わってないと思うんだけど、いわゆる喪失感、よりダイレクトにこの主題に切り込んでいて、現在の心境も相俟ってしばしばぐっと来た。

Why do people have to be this lonely? What's the point of it all? Millions of people in this world, all of them yearning, looking to others to satisfy them, yet isolationg themselves. Why? Was the Earth put here just to nourish human loneliness?

知らない英単語はすっ飛ばして読んだので英語もさほど苦にならず楽しい読書。もちろんその後に↑みたいな空虚感に襲われて酷い気分に。英語で読んでよかった。世界中に本の数、物語の数は無限にあるけど、人間が人生の間で出会える数は有限。その一つを一番いい形で味わえたのは、読書体験という意味で言えばラッキーだったのだと思う。

ただ、こんなときに読まなけりゃよかった。

コメント

投稿者: (2005年04月01日 16:25)

You are invited to visit the sites dedicated to... Thanks!!!

投稿者: (2005年04月01日 16:25)

You are invited to visit the sites dedicated to... Thanks!!!