PLAYNOTE Mr.Children『シフクノオト』

2004年11月28日

Mr.Children『シフクノオト』

[音楽・ビートルズ] 2004/11/28 05:00

ミスチルはもう滅多に聴かない。『Discovery』以降、どの曲もみんな同じみたいに聴こえる。青筋立てて歌うようなファルセットが嫌い。ロックバンドとしての愉楽はもうない。歌詞の青臭さが俺22歳には耐えられん。

でも聴くとぐっときてしまう。ミスチル世代ど真ん中、CDがレーザーで焼け焦げるくらい『深海』を聴いた世代としては、感動の琴線がミスチル方面に反応するように出来上がってしまっているんだろう。ミスチルだっせー、と思いながらCDかけて、泣きそうになる。

『くるみ』がすごくいいと思う。それこそ『Discovery』以降のおだやかなミスチル、『深海』のどろっどろした感じが好きな自分としては違和感あるけど、そういうおだやかミスチルの一つの頂点と思う。メロディとアレンジがきれい。

時間が何もかも洗い連れ去ってくれれば 生きる事は実に容易い

全くだ。酔ってコンビニであややのポスターかっぱらって通報されて交番にしょっ引かれた思い出とか、舞台でやってすべったギャグのあれこれとか、もっとシリアスなあれとかこれとか、化膿していくような過去がいっぱいある。ちっとも反省してないけど。

メロディも歌詞も嫌いなんだけど、『掌』、ビートルズマニアの俺としては、同じくビートルズマニアである桜井が

一つにならなくていいよ 認め合うことができればさ

と歌った意義は大きいと思う。「いつか世界は一つになれる」というレノンの "Imagine" への明らかなアンチテーゼなわけだから。

もうこうやって引用すること自体が恥ずかしくてしょうがないんだけど、ポップソングのすごいところはメロディに酔うと歌詞の胡散臭さや恥ずかしさをひょいとまたげてしまうところにあると思う。自分が最後にカラオケで歌った曲の歌詞を思い返して、真顔でそれを朗読できる人間がどれだけいるか? どれもこれもしらふでは到底無理だ。

詩の失われた現代、ポップソングは過去に詩が人間社会で担った機能を、メロディを介することで辛うじて果たしていると思う。ミシェル・ファイファーの唇は俺も好きです。

コメント

投稿者:空白の人 (2004年12月02日 07:41)

そんな曲が書けるようになりたいです。
メロディーでのヒットは出すけど詞が伴わないな
詞に力を込めるとメロディーが伴わないし
メロディーがダメだと歌ってても聞いててもハズいし…
ミスチルとはなんの関係もないですが。
似たような位置にあるアーティストは、俺的にはスィートショップ(または近藤薫)。