PLAYNOTE 村上春樹『羊をめぐる冒険』

2004年10月31日

村上春樹『羊をめぐる冒険』

[読書] 2004/10/31 15:09

奥付を見ると1999年に刊行されたものらしいから、五年ぶり? の再読。

英語に疲労した脳を癒すため、合間合間に読んでいたんだが、やっぱむちゃくちゃ読みやすい。日本語ってだけで読みやすいのに、春樹だぜ。ものの四時間ぐらいで上下巻読了。

村上春樹は自分にとって変なポジションにいる作家で、著作はほとんど読んだけど、好きか嫌いかと聞かれたら「嫌い」と答える。波長が合わない。

以前、春樹とカルト映画と中出しが好きな友達(女)に、「俺春樹作品に出てくる女が嫌いだ」と言ったら、彼女は逆に「春樹作品に出てくる女、あの女が好きだ」と言ってた。あの、リアリティもなければ個性もない、設定と特徴だけがある気の強い女が好きになれるかどうかで春樹の好き嫌いって結構別れるんじゃないかと思う。

内容はいつも通り。ビール飲んで、「やれやれ」と首をすくめて、出会った女の子ととりあえず寝て、古いレコードかけて、またビール飲んで。『羊~』は割と展開のある方だから楽しんで読めたけど、やっぱり出てきた女の子はどれもリアリティがなくて、体温はあるけど血が流れてない感じ。 「そんな女いねーよ!!」と二回くらい本を投げた(マジで投げた)

ああ、書評でも何でもないですよ。感想です。

気に入った台詞。

  • 「ずいぶん広いね」「三千二百五十坪あります」「活火山でもあると似合いそうだね」(上p113)
  • 「世界に対して文句があるんなら子供なんて作るな。きちんと仕事をして、酒なんか飲むな」(上p231)
  • 「一般論を並べても人はどこにもいけない」(下p200)
  • 「もちろん人間はみんな弱さを持っている。しかし本当の弱さというものは本当の強さと同じくらい稀なものなんだ。たえまなく暗闇にひきずりこまれていく弱さというものを君は知らないんだ」(下p201)